「猫飼って」兄妹を12万人支援、父が出した“条件”あっさりクリア。

2012/11/16 14:58 Written by Narinari.com編集部

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子どもが何かを欲しがったとき、親は無茶な条件を持ち出して、諦めさせようとすることがある。先日米国のある男性も、7歳の息子と1歳の娘に「猫を飼いたい」とねだられ困っていた。そこで父は子どもたちを諦めさせるため、「Facebookで1,000人から『いいね!』をもらったら買ってあげるよ」と、つい条件を出してしまった。ところが「どうせ無理」と思っていた父の予想に反し、子どもたちの願いは多くの人へと広まっていくことになる。

米放送局ABCや米ニュースサイトのハフィントンポストなどによると、この家族はマサチューセッツ州ニュートンで暮らすダン・ウルバーノさん一家。先日、ダンさんは7歳の息子レミくんと1歳の娘エブリンちゃんから、「猫を飼いたい」とお願いされた。しかし父としては、2人に猫を与えるのは反対だった様子。そこで「明らかに達成できないだろう」と考えた今回の条件を2人に提示したそうだ。

そんな父の意地悪な思惑は露知らず、クリアすれば猫が飼えると張り切った幼い兄妹。そこに母マリーサさんという強力な助っ人も加わり、3人はいかにして1,000人から「いいね!」を押してもらうか、その作戦を考えた。そして出来上がったのが、2人が写った1枚の写真。妙な方法は取らず、とにかく多くの人から協力してもらうべく、兄妹は素直にインターネットの人たちへ気持ちを訴えかけた。

無邪気なエブリンちゃんを横に、メッセージを綴ったホワイトボードを手にしてカメラに笑顔を見せるレミくん。ボードには、猫を欲しがる自分たちに父が「1,000人のいいね!をもらう」条件を出したと説明した上で、この写真で「いいね!を押して」とする直球なお願いをしたためた。そして写真は、マリーサさんのFacebookで11月7日に公開されると、結果はたった「数時間」で出たという。

父が無理と考えた1,000人という条件は、投稿直後から協力者が続々と現れたおかげであっさり突破。その後も「いいね!」を押す人数は伸び続け、気付けば12万人(11月15日現在)という数にまでなり、親子の“勝負”は兄妹の圧勝となる。ABCの情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」にも出演したマリーサさんは、これだけのネットユーザーに後押しされた理由を「私たち家族の友人たちが、親切心でお互いにシェアしてくれたから」と感謝の気持ちでいっぱいだ。

かくして「インターネットの力がどれだけ強力なのかわかったよ」と語る父ダンさんは、約束通り2人に猫を飼わせてあげることに。週末、家族は動物保護センターを訪れ、1匹のメスの猫を引き取った。マリーサさんのFacebookには、猫を飼いだした後の写真も次々と公開されており、2人も念願が叶って嬉しそうだ。

そしてさらに今、家族の話を知った人から「猫にプレゼントを贈りたい」との要望も数多く寄せられているそう。しかし、そうした人たちには、家族で訪れた保護センターに「うちの猫名義で寄付をしてあげて」と提案しているという。

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