「のぼう」原作が上下計100万部、ランキング上位5作が映画原作に。

2012/11/08 04:00 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


現在公開中の映画「のぼうの城」の原作小説、和田竜「のぼうの城」上・下巻(2010年10月6日発売/小学館)が、今週11月12日付けのオリコン“本”ランキング文庫部門で1位と2位を獲得したことがわかった。両巻ともに過去の最高位(上巻が3位、下巻が4位)を更新。発売から2年以上を経て、ついにTOP2を独占している。

先週の8位から1位となった上巻は週間4.8万部、同じく13位から2位となった下巻は週間4.2万部を売り上げており、そろって過去最高の週間売り上げを記録。また、それぞれの累積売上部数は上巻が53.8万部、下巻が49.3万部で合計103.1万部となり、上下巻トータル100万部を突破した。

同作で描かれているのは、天下統一を目指す豊臣秀吉率いる2万人に500人で挑んだ忍城軍の戦い。主人公・成田長親を狂言師・野村萬斎が演じる映画は11月2日より公開され、興行成績ランキングで初登場1位を獲得しており、その公開と好スタートを追い風に、原作のさらなる売り上げ上昇も期待できそうだ。

今週の文庫部門では、辻村深月「ツナグ」(新潮社)が3位となったほか、伊藤英明主演で11月10日より映画公開となる、貴志祐介「悪の経典」上・下巻(文藝春秋)がそれぞれ4位と7位にランクインし、同作初の3週連続同時TOP10入りを達成。さらに、公開中の吉永小百合主演映画「北のカナリアたち」の原作「二十年後の宿題」が収められた短篇集、湊かなえ「往復書簡」(幻冬舎)が先週23位より順位を上げて5位となり、上位5作を映画原作が占めた。

20位以内にも、12位に東野圭吾「プラチナデータ」(幻冬舎)、17位には初登場の高村薫「黄金を抱いて翔べ」(新潮社)が控えており、映画原作の好調ぶりがうかがえる結果となっている。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.