短時間睡眠だと高血圧リスク、“睡眠6時間未満”の人はご注意を。

2012/11/05 00:09 Written by

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米ペンシルベニア州立大学医学部のJulio Fernandez-Mendoza氏らは、1日当たりの睡眠時間が6時間未満の短時間睡眠を伴う不眠症の人は、高血圧を発症するリスクが高まると、米医学誌「Hypertension」(2012; 60: 929-935)に発表した。

◎肥満の影響除いてもリスク1.6倍

Fernandez-Mendoza氏らは、登録時に高血圧ではなかった786人を含むペンシルベニア州の住民1,395人を7.5年間追跡。不眠と高血圧発症との関係を検討した。

1年以上続く不眠を「慢性不眠」、中等度〜重度の睡眠困難を「質の悪い睡眠」とし、睡眠障害の検査(睡眠ポリグラフ検査)で確認された6時間未満の睡眠を「短時間睡眠」とした。

その結果、6時間以上の眠っている正常睡眠者と比べ、短時間睡眠を伴う慢性不眠者の高血圧リスクは3.8倍と高く、質の悪い睡眠の重なることによって、さらにリスクが高くなった。肥満の影響を除いても、高血圧リスクは1.6倍だったという。

以上のことから、Fernandez-Mendoza氏らは「不眠症患者の短時間睡眠は、睡眠障害の重症度を判断する材料になるかもしれない」と結論している。

※この記事(//kenko100.jp/news/2012/10/31/02)は、医学新聞社メディカルトリビューンの健康情報サイト「あなたの健康百科」編集部(//kenko100.jp)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。

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