人気番組「マネーの虎」（日本テレビ系）への投資家としての出演や、タレント活動もしている川原ひろし社長の有名ラーメン店「なんでんかんでん」本店が、11月5日をもって閉店する。同店は1990年代、東京における博多ラーメンブームをけん引した人気店だけに、ネットでは閉店を惜しむ声が多く挙がっているようだ。

「なんでんかんでん」は1987年に、東京・世田谷の環状7号線沿いにオープン。濃厚な豚骨スープを武器に瞬く間に繁盛店となり、連日行列ができるラーメン店としてその名を東京中に轟かせた。その後、のれん分けなどで複数の店舗を展開したが、現在は多くの支店が閉店。そしてこのたび、本店も25年の歴史に幕を下ろすことになった。

この本店閉店の情報は10月下旬頃から、ネットで話題に。Twitterでは「よく食べに行っていたからショックだ」「マジで閉まるんだ！」「寂しいな…」などなど、多くのファンから悲しみの声が上がっている。

しかし、これで「なんでんかんでん」のラーメンが食べられなくなる――というわけではない。川原社長は昨年3月11日の東日本大震災当日、仙台の港近くで行われていたフードイベントに参加し被災。この経験は「なんでんかんでん」の経営方針にも影響を与えたそうで、その味を残すためにも、「年間100店舗」（公式ブログより）を目標にフランチャイズを積極的に展開していくことにしたという。

そして今春、神奈川・海老名にフランチャイズ1号店をオープン。12月6日には山口県内に新店がオープンするほか、2013年2月頃には都内に新本店をオープンする。ファンにはなじみ深い本店は閉店するものの、今後もエネルギッシュに展開していくであろう川原社長と「なんでんかんでん」。どのような攻勢を見せるのか、注目しておきたいところだ。