おかしなケータイの故障理由、英国の保険会社に寄せられた珍エピソード。

2012/10/29 14:32 Written by Narinari.com編集部

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携帯電話はもはや現代の必需品となっているだけに、もしも壊れて使えなくなれば、すぐに新たな端末を手に入れたいと思うはず。日本では、携帯各社が用意している有料の補償サービスに入れば、安く次の端末を購入できるようになっているが、問題は故障した原因が適用に値すると認められるかどうかだ。英国では先日、携帯電話向け補償サービスを行っているインターネット保険会社が、この1年間に寄せられた「顧客からのおかしな故障理由」を発表。ズラリと並ぶ不思議な説明の数々が話題を呼んでいる。

英紙デイリー・テレグラフやサンなどによると、この発表を行ったのは携帯電話の補償サービスを専門に扱っている「MobileInsurance.co.uk」。同社では、機種やサービス内容に応じたさまざまな補償サービスを英国で展開しており、多くの顧客を抱えている。日々、「端末が壊れたので補償を受けたい」とする顧客からの問い合わせの対応に追われているが、その中には故障した原因について耳を疑う“怪しい弁解”も少なくないという。今回同社は、中でも特に「おかしい」と感じた説明のいくつかを公開した。

「トイレに落とし、流してから気が付いた」「彼に嘘をつかれて怒り、投げつけたら壁に当たって壊れた」と、いかにも有り得そうなパターンもあるが、普通では考えられないような話も少なくない。ある牧場主の男性は、牛の出産に際して照明代わりにiPhoneを活用。ところが使用していると「偶然にも」iPhoneが牛のお尻の中に入ってしまい、後で引き抜けたものの、端末は壊れていたと主張したという。

ある花火大会で、イベントを行った後に自分のiPhoneが無くなっていることに気が付いたのは花火職人の男性。彼は、自分の端末が花火筒の中に誤って入ってしまい、「空中に発射されて」壊れたと主張し、補償を求めた。また、大好きなミュージシャンのライブ会場へと足を運んだ男性は、チケットが売り切れていたために中へ入れず、近くの木に登ってライブを自分のiPhoneで撮影しようと挑戦。しかし、ステージ上にミュージシャンが現れた瞬間に「少し興奮した」彼はiPhoneを木の下に落としてしまい、肝心な場面を撮影する前に端末を壊してしまったそうだ。

ほかにも「船の上で“タイタニックポーズ”を試みる自分たちを撮影しようして、海に端末を落としたカップル」「浜辺を歩いていたらカモメにGALAXYを持ち去られた女性」「“大人のおもちゃ”として振動機能を使っていたら壊れてしまった女性」など、いろいろな原因を主張した人たちが紹介されている。ただし「MobileInsurance.co.uk」では、今回明かした全員が補償されたわけではないとも話し、すべてのケースにおいて「厳しい調査が行われる」との注意も忘れていない。今回紹介した中では、花火職人とライブ撮影失敗の男性、“大人のおもちゃ”の女性は補償を拒否され、ほかの人たちは調査の結果、それぞれの説明が認められたという。

「補償を受けるためのさまざまなシナリオ」が顧客から寄せられると話す関係者。どこまで嘘の申告をする人がいるのかは分からないが、せめて過失で壊すことがないように、日頃から自分の携帯電話を大切に扱う意識を利用者も持たなくてはいけない。ちなみに同社の関係者は、補償を要求するなら「電話は電話として使って欲しい」と話し、便利だからと無茶な使い方は控えるよう呼びかけている。

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