“プロポーズの瞬間”偶然撮影、風景写真に写った遠くの人影が話題に。

2012/10/19 10:29 Written by Narinari.com編集部

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10月14日の朝、シドニー近郊の観光地ボンダイビーチを訪れたオーストラリアの大学生は、何気なくパチパチと海の景色を撮影していた。そして家で写真を確認していると、遠くの崖の上に2人の人影が写り込んでいることに気が付いたという。撮影した写真を時系列順に見ていくと、1人が膝をついて相手を見上げている様子や抱き合う瞬間などが収まっており、「これはプロポーズの瞬間だ」と把握。“素晴らしい写真”としてソーシャルサイトに投稿したところ、すぐに多くの人から注目を集め、メディアでも紹介されるなど大きな話題を呼ぶことになった。

豪ニュースサイトnews.com.auなどによると、この“決定的瞬間”を撮影したのは、シドニー大学に通う20歳のマイケル・キーンさん。海で日の出写真を撮るため、たまたまこの日ボンダイビーチにやって来た彼は、なんてことはない、ごく普通の風景写真を数枚収めたはずだった。ところが、帰宅して撮影した写真を確認すると、撮影ポイントから「数百メートル離れた崖の上」に、2人のシルエットがあることに気が付いたそうだ。

拡大して2人の動きを追ったキーンさんは、はっきり姿は分からなくても「偶然、プロポーズの瞬間を撮ったんだ」とすぐに理解。最後のショットには、2人が抱き合って成功を思わせる「素晴らしい」シーンが写し出され、感動を多くの人に見てもらいたいと考えた彼は、ソーシャルサイト「reddit」に一連の画像を投稿した。すると、彼の写真は「ロマンチック」「美しい」などと多くのユーザーから瞬く間に注目が集まり、豪メディアでも取り上げられるほどの話題に。さらに、主人公となった2人はどこの誰なのか、ネットで2人の身元探しに関するやり取りが盛り上がった。

一方、当の2人はプロポーズの翌日、友人からの連絡で、自分たちの記念すべき瞬間が世間で話題になっていることを知ったという。豪紙デイリー・テレグラフや豪ニュースサイトNinemsnによると、シドニーに暮らす32歳の男性スティーブン・マコネルさんは、「新聞を見てみろ、有名人になってるぞ」との連絡を複数の友人から受け、記事の写真を確認。見覚えのある状況を捉えた写真が大きく新聞に掲載され、彼は当初「信じられないよ。皆がからかっているんだと思った」と、そのときの心境を語っている。

カメラマンとして働くマコネルさんは14日朝、同僚で1年半の交際を続けた29歳の彼女アイリーン・コトフさんを連れ、ボンダイビーチを訪問。バレンタインデーを一緒に過ごすなど、「2人で何度も訪れた特別な場所」へ彼女の誕生日に合わせてやって来た彼は、満を持してプロポーズを行った。結婚が近いとは感じつつも、まさか「そのときにやってくるとは思わなかった」というコトフさんは、驚きつつ彼の申し出を快諾。そして、喜びに包まれた2人は抱き合った――という一連の流れが、偶然離れた海岸線にいた大学生によって、写真に収められていたというわけだ。

その後、2人は友人を集めてコトフさんの誕生日パーティーを開催。そこで2人のプロポーズの話を知った友人らが、翌日の新聞で話題になった写真に気が付き、2人の存在をメディアに知らせたようだ。

「本当は(プロポーズの瞬間を)2人の秘密にしておきたかった」との本音も漏らしているマコネルさん。しかし、大学生が撮ってくれた画像は「しっかり額に入れて飾るつもり」とも話しており、思わぬ記念写真ができて嬉しさも感じているようだ。

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