カフェイン入り炭酸は睡眠に悪影響? 睡眠時無呼吸症候群との関係。

2012/10/02 13:49 Written by

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眠気覚ましにカフェインが摂取されているが、睡眠時無呼吸症候群など眠っている間の異常な呼吸(睡眠呼吸障害)とカフェインの関係は研究されてこなかった。こうした中、米ジョンズホプキンス大学のR. Nisha Aurora氏らは、カフェイン入り炭酸飲料の摂取と睡眠呼吸障害との間に独立した関係が見られると、米医学誌「Chest」に発表した。

◎コーヒー、紅茶では影響認められず

Aurora氏らは、地域住民を対象とした研究のデータを使ってカフェイン摂取と睡眠呼吸障害との関係を検討。1日に飲んだ炭酸飲料の量(缶の本数)またはコーヒーや紅茶の量(カップ数)でカフェインの摂取量を算出し、「エプワース眠気尺度」で日中の眠気を評価した。

その結果、カフェイン入り炭酸飲料の摂取は睡眠呼吸障害の重症度と関連することが分かった。一方、コーヒーや紅茶の摂取と睡眠呼吸障害との間に関係は認められなかった。

女性の場合、睡眠呼吸障害がない人と比べ、睡眠呼吸障害が軽度の人でカフェイン入り炭酸飲料を飲む割合が1.20倍、中等度で1.46倍、重度で1.73倍と、病状が重くなるにつれて増えていった。男性では、重度の人だけがカフェイン入り炭酸飲料の摂取と関係していた。年齢層による関連の変化はなかったという。

なお、米国で販売されている炭酸飲料のカフェイン含有量(340ミリリットル当たり)は、「コカ・コーラ」33.9ミリグラム、「ダイエット コーク」46.3ミリグラム、「ペプシコーラ」38.9ミリグラム、「ダイエット・ペプシ」36.7ミリグラム、「ドクターペッパー」42.6ミリグラム、「ダイエット・ドクターペッパー」44.1ミリグラム、「マウンテンデュー」54.8ミリグラム、「ダイエット・マウンテンデュー」55.2ミリグラムなどとなっている。

※この記事(//kenko100.jp/news/2012/10/02/01)は、医学新聞社メディカルトリビューンの健康情報サイト「あなたの健康百科」編集部(//kenko100.jp)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。

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