メタボに小児期の野菜量関係? 大人になったら取り戻せない可能性。

2012/09/28 13:59 Written by

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ビタミンやミネラルが豊富なだけでなく、低カロリーで満腹感が得られる野菜は、ダイエットに最適。子供の頃に野菜嫌いだった人も、大人になって健康や体形維持のため野菜中心の食事に切り替えている人も多いのではないだろうか。ところが、子供時代に野菜を食べる頻度が、将来のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に関連することを示唆するデータが、フィンランド・トゥルク大学医学部のPaula Jaaskelainen氏らによって、米医学誌「Diabetes Care」(2012; 35: 1937-1943)に発表された。

◎大人になったら取り戻せない?

Jaaskelainen氏らは、登録時に3〜18歳だった2,128人を27年間追跡し、小児期の生活習慣(野菜、果物、魚、肉を食べる頻度、パンへのバター使用、運動)と成人後のメタボリックシンドロームとの関係を検討した。なお、生活習慣はアンケート調査によって確認した。

年齢や性別、血圧、BMI(肥満指数)、2型糖尿病と高血圧の家族歴などを考慮して解析した結果、小児期の生活習慣のうち野菜を食べる頻度のみがメタボリックシンドロームとの関連を示した。野菜の食べる頻度が高い人は、メタボリックシンドロームになるリスクが14%低下したという。この関連は、成人後の野菜摂取量で補正しても変わらなかった、つまり、大人になって野菜を多く食べても取り戻せないことも示唆されている。

子供時代に野菜を食べる頻度が低いことは、メタボリックシンドロームの中でも血圧と中性脂肪の上昇を予測したという。

※この記事(//kenko100.jp/news/2012/09/27/02)は、医学新聞社メディカルトリビューンの健康情報サイト「あなたの健康百科」編集部(//kenko100.jp)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。

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