10月5日のTVアニメ放送開始、6日の原画展開催（東京）を前に、「ジョジョ」シリーズの書籍が人気を呼んでいる。今週10月1日付けオリコン“本”ランキングコミック部門では、「ジョジョリオン」（著：荒木飛呂彦）最新3巻が週間26.0万部を売り上げ2位に初登場。また、BOOK（総合）部門では、「JORGE JOESTAR」（著：舞城王太郎［オリジナルコンセプト］、荒木飛呂彦）が週間売上1.7万部で先週の40位より上昇し5位にランクイン、同時TOP5入りとなった。

「ジョジョリオン3」は、昨年5月より連載がスタートした、荒木の大ヒットコミック「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの第8部。日本のS市杜王町を舞台に、記憶を失った謎の青年・東方定助が、自身の素性や能力を知っていく中で戦いに巻き込まれていく、というストーリーで、同1巻、2巻もこれまでに2位、3位とTOP3入りしている。

一方の「JORGE JOESTAR」は、「ジョジョの奇妙な冒険」の連載25周年記念でスタートしたノベライズ企画第3弾。7月に発表された「第147回芥川賞」ノミネート作家・舞城王太郎が執筆を手掛けている。第2部の主人公・ジョセフ・ジョースターの実父でもあるジョージ・ジョースターII世を主人公にした物語だ。

「ジョジョリオン」連載中のコミック誌「ウルトラジャンプ」の最新号は「25周年記念号」と銘打ち、表紙・巻頭をはじめ大々的な「ジョジョ」特集号が人気で重版が決定。TVアニメと東京での原画展開催なども合わせ話題満載で、さらなる盛り上がりが期待できそうだ。

そのほか今週のコミック部門は、先週10位初登場の青山剛昌「名探偵コナン77」（小学館）が、週間31.5万部を売り上げ首位を獲得。また、TOP10初登場は、前述の2位「ジョジョリオン3」を含め、3位の仲村佳樹「スキップ・ビート！ 31」（白泉社）など計7作となっている。

BOOK（総合）部門は、テレビ誌「TVガイド」の連載「SMAP×SMAP新聞」のスペシャルブック第5弾「SMAP×SMAP COMPLETE BOOK 月刊スマスマ新聞 VOL.5 〜GREEN〜」（東京ニュース通信社）が首位を獲得し、これでシリーズ5作すべてが首位に。そして宮部みゆきの3か月連続刊行長編ミステリー第2部「ソロモンの偽証第II部決意」（新潮社）が4位に初登場した。