捨て猫解決へ猫が市長選出馬、注目浴びる“タキシード党”とは。

2012/09/26 17:21 Written by Narinari.com編集部

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米国は11月初めに行われる大統領選挙を間近に控えていますが、お隣の国カナダでは、ノバスコシア州の州都ハリファックスの市長選挙の行方が、欧米のネットで注目されています。この市長選挙では候補の1人……、いいえ、正しくは1匹、猫が出馬しているのです。

カナダ放送局CBCや米ニュースサイトのハフィントンポストなどによると、ハリファックスの市長に立候補しているのは“タキシード・スタン”ことスタンくん(3歳・オス)。背中が黒く、胸のあたりが白いスタンくんは、本当にタキシードを着ているかのような姿のため、こんな名前がつけられました。

選挙活動マネージャーおよび飼い主の元獣医、ヒュー・チズホルムさんによると、スタンくんのタキシード党は、同市の捨て猫、野良猫問題を解決することを公約に掲げているそうです。「何百、何千という数の野良猫がこの市内におり、増え続けています」(ハフィントンポストより)という現状を憂い、出馬を決意しました。

「猫が市長選に立候補」というニュースは、米国のソーシャルニュースサイトなどで紹介されたことをきっかけに、瞬く間に世界へ拡散。タキシード党のFacebookオフィシャルページも、すでに6,000以上の“いいね!”が付いています。

ただ、残念なことにカナダの法律では、動物が市長などの役職に就くことは禁止されてるため、スタンくんが市長になるのは現実的な話ではありません。それでも、野良猫を増やさないために1匹でも多くの猫に去勢手術を受けさせるという党の目標は、スタンくんの選挙活動が話題になるにつれ、達成に一歩一歩近付きつつあります。

タキシード党はTシャツやバッジなどのキャンペーン・グッズの販売もしていますが、初回制作分はすでに完売。この収益金は公約に従い、猫の去勢手術に回される予定です。スタンくん、もっともっと注目されて、少しでも同市の猫のために役立って欲しいですね。

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