不機嫌な愛猫に手製立体迷路、愛情たっぷりの飼い主に称賛の声。

2012/09/14 04:38 Written by Narinari.com編集部

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もしも大好きな相手が自分を避けるようになってしまったら、誰だってとても悲しいもの。あるオーストラリアの男性は、かわいがっているペットの猫が最近寄ってこなくなり、辛い思いをしていたという。そこで彼はまた仲良く過ごしたいと、愛猫に楽しんでもらえそうな遊び道具を作ることにした。その制作過程と、完成した後に一緒に遊ぶ様子を撮影した動画が先日YouTubeに公開され、大きな反響を呼んでいるようだ。

話題の動画は9月8日付で投稿された「Rufus Tower」(//www.youtube.com/watch?v=WI9W_VdV1l0)。豪紙ヘラルド・サンによると、投稿したのはメルボルン在住の映像編集者ビリー・ブラウンさんで、最近飼っている4歳のオス猫ルーファスと距離ができ、心を痛めていたという。関係に影響を及ぼしたきっかけは8月下旬、ルーファスが耳の感染症を患い、治療のために出された点耳薬を使うようになってからだった。

ルーファスは患部に「痛みを伴う」薬をとても嫌がり、次第に彼のもとへ近付かなくなったそう。最近は、彼が仕事から帰ってくると離れるように逃げ出す始末。そこで彼と仲良くしたいブラウンさんが医者に相談すると、「週末に何か作ってあげたらどう?」と提案された。「薬を我慢してくれたのだから、もっと気分良くさせてあげなければ」――そう考えたブラウンさん。9月8日の土曜日に彼のためにちょっとした遊び道具を作ってあげようと行動に移した。

その様子を撮影したのが、今回の動画。「とても機嫌が悪そうなタクシードライバー」の手を借り、IKEAからもらった40箱分の段ボールを部屋に運び入れたブラウンさんは、まずは1つずつ箱にする。出来上がった段ボール箱は縦に6〜7個積み上げて、それをさらに横に6列並べ、それぞれの側面の一部をカッターで切り取り、窓や通路となる部分になるよう工夫。最後はビニールテープで段ボール箱をすべて連結し、ルーファスが楽しめるお手製の立体迷路「Rufus Tower」が完成した。

制作するブラウンさんのそばで、ずっと気になる素振りを見せていたルーファスも、完成した遊び道具が大いに気に入ったよう。今では一緒に「仕事の前や後に1時間程度遊ぶ」(豪ニュースサイトNinemsnより)というから、完全にわだかまりは解けたようだ。

動画は一部欧米メディアで紹介され、104万回(9月13日現在)の再生回数はさらに勢いよく伸びている状況。ブラウンさんは動画の反響に驚きながらも「(見た人を)笑顔にできて嬉しい」と喜んでいるというが、何よりもルーファスとの仲を取り戻せたことが一番嬉しかったに違いない。

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