長距離走った車から「ニャー」、車体下のバンパー付近に子猫挟まる。

2012/09/09 12:54 Written by Narinari.com編集部

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合計100マイル(約160キロ)の運転を終えた女性が自宅に戻ると、車体のどこかから聞こえてくる猫の鳴き声。そこで、友人の助けを借りてくまなく探してみたところ、彼女が発見したのは、バンパーの裏に挟まって身動きが取れなくなっていた黒い子猫でした。地面から数センチしか頭部が離れていなかったという危険な姿勢だったものの、幸いにも命に別状は無し。けがは負いましたが、現在は運転していた女性に引き取られ、元気に回復しているそうです。


米紙プレス・リパブリカンによると、米ペンシルバニア州ピッツバーグに住むステイシー・パルシファーさんは、先日、知人の結婚式出席のために、同州中部ペルーに日帰りで出かけることになりました。そして結婚式も無事に終わり、家へ帰る途中でのこと。コーヒーを買うためにマクドナルドに立ち寄った際に、駐車場で自分の車のそばから猫の鳴き声が聞こえたような気がしたそうです。それでも「ただ近くに猫がいるのだろう」と、さほど気に留めることもなく、そのまま家路を急ぎました。

しかし家に到着したところ、先ほど聞いた「ニャー」という鳴き声が、また耳に入ってきたのです。しかも注意してみると、その鳴き声は彼女の愛車・ジープから聞こえてくるではありませんか。まさか動けなくなっているのでは……と心配になったステイシーさん。友人の手を借りて「結婚式のために着ていたドレス姿のまま」車体下に潜るなど、隅々まで覗き込んで調べ尽くしました。最初はどこから声がするのか全く判らなかったそうですが、ようやくバンパーの後ろ、本当に狭いスペースに、小さなメスの子猫が挟まれて動けなくなっているのを発見したのです。

猫好きなステイシーさんは、可哀想な子猫の姿に泣き出してしまったほどで、なんとか助けられないかと、緊急で対応してくれる獣医や警察など、いろいろな場所に電話をしたそう。結局は自力で猫を救出した彼女ですが、危険な状態に置かれていた子猫の様子が心配なため、翌日獣医の診察を受けました。その結果、挟まれた前足の3か所の骨折を発見。残念ながらもうこの足は機能しないものの、命に別状はないと伝えられました。

そしてステイシーさんは、子猫にパンプキンと名付けて自宅で飼うことに。問題は借家であることと、パンプキンにかかる治療費でしたが、借家については大家さんが大変理解のある人だったようで、飼うことに難色を示すこともなく、さらに「治療費にまわしなさい」と、1か月分の家賃をタダにしてくれたのでした。

パンプキンの骨折した足は、もう少し成長して手術に耐えられるようになった時点で、切断しなければならないそう。それでも痛みはないようで、ステイシーさんの友人らが譲ってくれたおもちゃで元気に遊んでいるそうです。

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