直木賞作家・辻村深月が好調、映画の公開控え今後のセールスにも期待。

2012/09/06 04:00 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


第147回直木賞(今年7月発表)を受賞した辻村深月が2010年に発表した作品で、吉川英治文学新人賞を受賞した「ツナグ」の文庫版が9月1日に発売され、週間3.2万部を売り上げ、9月10日付けのオリコン“本”ランキング文庫部門で2位に初登場した。

同作は、一生に一度だけ、会いたいと希望する死者との再会を叶えてくれるという案内人「使者(ツナグ)」が、さまざまな事情でそれを希望する人々の願いを叶える中で、大切な人を失い後悔を抱えたとき、人はどう生きればいいのか、という多くの人が直面する苦悩に真正面から挑んだ連作長編小説。10月6日より、俳優の松坂桃李主演による映画が公開されることもあり、今後のセールスの伸びが期待される。

また、今週はダン・ブラウンの「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」に続く、人気の「ラングドンシリーズ」第3弾「ロスト・シンボル」上、中、下巻(8月25日発売・角川グループパブリッシング)が、それぞれ週間3.1万部、2.3万部、2.2万部を売り上げ4位、8位、10位とTOP10内に3作同時ランクイン。「天使と悪魔」では、4週連続の1位、2位、3位独占を記録しているだけに、このシリーズにも期待が高まるところだ。

なお、そのほかの今週の文庫部門は、「心霊探偵八雲8 失われた魂」(著:神永学/イラスト:鈴木康士、角川グループパブリッシング)が週間4.1万部を売り上げ、2009年10月発売のシリーズ外伝「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆』に続く首位を獲得した。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.