米国に、時間を見つけては足繁く遊園地へ通う70歳の男性がいる。彼のお目当ては、気持ちをリラックスさせてくれるというあるジェットコースター。1日で最高111回も乗った経験があるほど夢中になった男性は、初めて乗った3年前から勢いよく乗車回数を重ね、先月、節目となる7,000回目を達成したそうだ。

米放送局ABCや米放送局CBS系列WKYT-TVによると、この男性はオハイオ州モンフォート・ヘイツに住むゲイリー・コールマンさん。「子どものときからジェットコースターが大好きだった」彼が、家からほど近くにある遊園地「キングスアイランド・アミューズメントパーク」のジェットコースター「ダイアモンドバック」と出会ったのは、今から3年前のことだった。

「ダイアモンドバック」は全長約1,600メートル、最高70メートルの高さから74度の傾斜角で落下、最高時速80キロに達するなど、スピード感溢れるアトラクションとして同園でも人気。コース自体は宙返りもなく、上昇と落下、急カーブでスリルを楽しむ比較的シンプルなものだが、70歳のコールマンさんにはそれが良かった。試しに乗ったつもりが、自分の年齢でも体に大きな負担を感じることなく、スムーズにスピード感を味わえる「人生で一番のジェットコースター」だと気付いた彼は、以来「ダイアモンドバック」の虜となってしまう。

そして暇を見つけると、「キングスアイランド・アミューズメントパーク」へ通うようになったコールマンさん。1度入園したら、もちろん「ダイアモンドバック」をひたすら乗り続けるそうで、今年だけですでに「1人で32回」訪れ、約1,200回乗車したという。3年前から彼がコースター上で過ごした総合計時間は、実に350時間以上。1日で平均37回乗って来た計算になるそうだが、今年6月17日には1日で111回の最高記録も打ち立てた。

今では「ダイアモンドバック」に乗るのが「リラクゼーション」と言い切る彼は、乗車を繰り返してきた結果、わずか3年で乗車回数が7,000回に到達。米国の独立記念日である7月4日に節目を迎え、この日は自分の記録をアピールするTシャツを着て乗車したという。

7,000回は通過点とばかりに、「ゴールは来年末までに1万回目の乗車を達成すること」とも。これだけ夢中になっていれば、記録に関わらず、その後もさらに数字を伸ばしていくことだろう。