全米股にかけ母子で万引き旅、おもちゃだけでも被害総額は1億円超。

2012/08/16 16:06 Written by Narinari.com編集部

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米国で先日、フロリダ州にあるトイザらスから商品を盗んだとして、同州在住の70歳の母親と46歳の息子が逮捕された。その後の調べで、親子は10年ほど前から多くの店で盗みを繰り返しては、ネットで売りさばくなどして金を稼いでいたことが判明。被害総額は数億円にも上ると見られている。

米放送局NBCマイアミや米紙サウスフロリダ・サン・センチネルによると、母子は共犯の男性と共に、今年7月から繰り返しフロリダ州ネープルズにあるトイザらスに入店。3人が商品を購入して立ち去った後、店の保安職員が商品棚をチェックしたところ、販売記録がないにも関わらず、レゴブロックのセット2点が無くなっていることに気付いた。その報告を受けた調査担当者が翌日、競売サイトをチェックすると、同じ商品2点が出品されていたという。

実は、別の州にある複数の店舗で起きた盗難被害も受けて5月9日から調査を始めていたトイザらスは、息子が出品する競売サイトをマーク。27の州にある139店舗で「6,738ドル(約53万円)」の購入履歴があったことを把握したほか、実際に出品していた商品を落札して配達票に記された住所を調べるなど、念入りな調査を重ねていた。

そしてこのたびトイザらス側は、3人が大きな箱に入っている商品の中身を目の届かない店内の場所に隠し、より高い商品を中に詰めてからレジを通っていたと確認。競売サイトで落札した商品なども証拠となり、息子は窃盗など13の罪で、母親も6つの罪で警察に逮捕された。

警察の調べに母子は、安く手に入れた商品は競売などで売りさばき、差額を儲けにしていたと供述。今年2月にはハワイへ旅行していた事実も判明するなど、母子は転売で相当額を稼いでいたと見られ、分かっているだけで盗まれたおもちゃは総額「200万ドル(1億6,000万円)以上」に上るという。

しかもここ10年近く万引きを生業にしていた息子は、「全米50州の店で盗みを行う」ことを目標に掲げて犯行に及んでいたとも供述。トイザらスのほかにも、大手薬品チェーン店やデパートなどで万引きを繰り返し、さらに「この数年間で100万ドル(約8,000万円)以上」の商品を盗んでいたとされている。

得たお金の大部分は「主に旅行代に費やした」とされ、国内外で優雅な時間も過ごしていた様子の母子。しかし、これからは刑務所の中で、長い時間を反省に費やす日々を送り続けることになりそうだ。

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