桑田佳祐が13年ぶりの単行本、ソロ活動開始後の人生を語り尽くす。

2012/08/10 02:00 Written by Narinari.com編集部

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7月18日発売のスペシャル・ベスト・アルバム「I LOVE YOU -now & forever-」が3週連続オリコン週間チャート1位を記録するなど大ヒット中の桑田佳祐が、ソロ活動の歩みを語り尽くしたエッセイ&歌詞集「桑田佳祐 言の葉大全集 やっぱり、ただの歌詩じゃねえか、こんなもん」(1,680円/税込み)を、9月15日に新潮社より刊行することがわかった。桑田の単行本は、1999年の「素敵な夢を叶えましょう」以来、13年ぶりだ。

今回の「桑田佳祐 言の葉大全集 やっぱり、ただの歌詩じゃねえか、こんなもん」というタイトルを聞いて、ピンと来るファンも多いかもしれない。桑田は1984年に「ただの歌詩じゃねえか、こんなもん」、1990年に「ただの歌詩じゃねえか、こんなもん '84- '90」(ともに新潮文庫)という書籍を出している。この2作品はサザンオールスターズの作品を中心に作られたエッセイ&歌詞集だったが、今回はスペシャル・ベスト・アルバムの記念出版ということもあり、完全に“桑田佳祐ソロ作品”にフォーカスした作品だ。

1987年に「悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」で“桑田佳祐”名義での活動を始めてから25年。その間ソロ名義で発表してきた数多くの曲の中から、桑田が自ら選んだ88曲の歌詞とともに、ソロ活動を開始した80年代後半から現在に至るまでの、歌と共に歩んできた歌手人生を自ら語り尽くした。

80年代のバブル経済に向かうキラキラした世の中で、「ポップス」に愛着を感じ、バンドとはまた違った新しい音楽仲間たちと切磋琢磨して始めた曲作り。90年代、母の死と、時期を同じくした2枚目のアルバム「孤独の太陽」。棺の横でギターを弾きながら作った曲も収められたこのアルバムで、「ポップ・シンガー」へのこだわりを決意したこと。「波乗りジョニー」「白い恋人達」と好調な中で作った3枚目のアルバム「ROCK AND ROLL HERO」に対する意外な自己評価。「いいものを作りたい」という執念で臨んだアルバム「MUSICMAN」と、突然の病気。闘病の日々、紅白歌合戦での復活、そして震災…。また、今秋からスタートする5年ぶりのツアーに向けて、また未来に向かってのさまざまな想い――。

命に向き合い、音楽について、仲間について、真摯に紡いだ“桑田佳祐”の口から、今だからこそ出てくる言葉の数々。書き下ろしのエッセイと、長年にわたって紡ぎあげてきた歌詞とともに、まさに「言の葉大全集」の名に相応しい書籍が出来上がった。

発売日は全国ツアーの初日でもある9月15日。もちろん、ツアーの各会場でも販売されるが、会場販売限定の特別なカバーも用意されるとのことなので、ファンはこちらも楽しみにしておきたいところだ。

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