NYの街に現れたゾンビに悲鳴、「ウォーキング・デッド」新作プロモで。

2012/08/08 19:03 Written by Narinari.com編集部

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米ニューヨークの街中にゾンビが現れ、徘徊し、市民を驚かせている――そんな動画がYouTubeで公開され、話題を呼んでいる。大都会でサラリーマンや消防士などに扮したゾンビたちを目の前にして大人も子どもも一様に驚き、悲鳴を上げている様は、ターゲットにされた人たちには申し訳ないが何とも面白い光景だ。実はこの動画、日本でも人気となっている米ドラマ「ウォーキング・デッド」を制作するケーブルテレビ局が仕掛けたパフォーマンスを撮影したもので、ある重大な事情から行ったものだった。

この動画は、7月30日付で投稿された「Zombie Experiment NYC」(//www.youtube.com/watch?v=RHPMocTmC08)。ゾンビの特殊メイクを施した役者たちがニューヨークの街中を徘徊し、市民を驚かすという作品だ。ただ、その出で立ちが醸し出す迫力は凄まじく、突然目の当たりにした市民らは、大人も含めて大変な驚きよう。犬までもが吠え立てるほどのリアリティーでは、多くの人が悲鳴を上げるのも当然だろう。見ているほうは楽しいが、直接ターゲットにされた市民らにとっては、勘弁してもらいたいドッキリだったに違いない。

この動画を投稿したのは、米国のケーブルテレビ局AMC。2010年に第1シーズンが始まった「ウォーキング・デッド」は、ホラードラマながらも高い人気と評価を獲得し、同年のゴールデングローブ賞にもノミネートされるほどの話題作となった。そして今年も10月から新シーズン(シーズン3)の放送が予定され、米国のファンの間でも新作への期待が高まっているが、5月にAMCにとって大きな問題が発生したという。

カナダニュースサイトのデジタルジャーナルによると、5月4日、AMCの番組も流していた衛星放送会社が、AMC側の「過度の放送権料請求」を不満として6月末で契約を打ち切ると発表した。これにより、7月から衛星放送会社を介して視聴していた世帯はAMCの番組が一切見られないことに。当然、10月から始まる「ウォーキング・デッド」も現状が続く限り放送されない状況になってしまった。

そうした事態を受け、AMCでは今までこの衛星放送会社を通して「ウォーキング・デッド」を見ていた人に契約変更を促すと共に、新シーズンを見逃さないようにとのプロモーションの一環で、新たなキャンペーンを展開。「PUT ZOMBIES BACK ON TV(ゾンビたちをテレビに戻せ)」と銘打ち、今回ニューヨークの中心地を舞台にしたパフォーマンスを行い、この映像が制作されたというわけだ。

動画は、ドラマのファン以外にも多くのユーザーから楽しまれているようで、投稿から数日で再生回数が550万回(8月8日現在)を超えている。契約問題のゴタゴタはひとまず置いておいて、そのクオリティの高い動画を、皆さんもご覧になってみてはいかが?

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