コースターで顔面に鳥が激突、座席周辺に羽や血が飛び散るほどの衝撃。

2012/08/02 16:40 Written by Narinari.com編集部

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遊園地の人気アトラクションといえばジェットコースター。大好きな人なら、思う存分スリルとスピード感を楽しもうと最前列に座りたがるかもしれないが、ハプニングに遭う可能性もあるようだから注意が必要だ。先日、友人と一緒にジェットコースターに乗車した12歳の米国人少年は、思いも寄らぬ出来事に襲われた。最前列に座っていた彼の顔面に、突然鳥が衝突。周囲に鳥の体が飛び散るほどの衝撃を受けたが、幸いにも少年は顔や首に軽いけがだけで済んだそうだ。

米放送局NBCフィラデルフィアによると、事故は7月26日、ニュージャージー州にある遊園地「シックスフラッグス・グレートアドベンチャー」で発生した。同園の名物となっているのが、約3秒で時速120キロ超まで加速、最高時速206キロ、139メートルの高さへ上昇し、一気に垂直下降する大人気ジェットコースター「キンダカ」だ。近くの同州ハウウェルに住む12歳の男の子、シェーン・メイタスくんもこのジェットコースターを楽しみに親族に連れられ訪れていた。

そして午後5時ごろ、メイタスくんは友人と一緒に最前列の席に乗車。大人でも腰が引ける人が少なくなさそうなスリルを大いに楽しみ、1分足らずの乗車も終盤となったとき、彼の身に思わぬ衝撃が走った。遊園地の駐車場のほうから音が聞こえたため、注意をそちらに向けた瞬間、顔に勢い良く“何か”がぶつかったという。最初は「誰かがボールでも投げたのか?」と呆気に取られた彼は、口に入った異物を吐き出してみると、現れたのは鳥の羽。彼はここで、初めて鳥が顔面に衝突したと理解した。

後ろの座席の人たちを見ると、「みんなに羽や血が飛び散っていた」ことに気が付いたメイタスくん。事故が起きたのはジェットコースターが「降車地点に向かっていた」時とされ、乗り物自体のスピードはさほど出ていなくとも、鳥のほうが勢いよく突っ込んできたようだ。「鳥が爆発した」と周りに言われて、受けた衝撃のほどを思い知り、気付くと顔や首に「3秒くらい痛みを感じた」という彼。降車すると、すぐに手配された救急車で病院へ運ばれたものの、幸い首にかすり傷を負った程度で済んだそうだ。事故を受けて遊園地側は運行を停止して調査を行い、30分後に再開したという。

メイタスくんは、ぶつかったのは「たぶん鳩だと思う」(NBCフィラデルフィアより)と話した上で、駐車場からの音に注意が行ったのが良かったとも。顔を背けず、そのまま前方を見たままだったら「目に当たっていた」と言い、首の軽傷だけで済んだのは不幸中の幸いだったと考えている。連絡を受けて急いで現場に駆け付けた父親も、「こんな事故が起こるのか」と驚いていたそうで、遊園地側は過去に起きたことがない「自然が引き起こした」事故と釈明しているという。

今回、ジェットコースターに乗ったことで予想外の恐怖も味わってしまった12歳のメイタスくん。それでももう1度乗りたいかたずねられると「もちろん」と元気よく返すなど、かなりのジェットコースター好きであることをうかがわせているが、それでもさすがに「でも最前列には乗らないけどね」と話している。



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