福島の水族館が再オープン1年、「アクアマリンふくしま」で記念イベント。

2012/07/21 12:55 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」が7月15日、東日本大震災後の再オープンから1年を迎えた。それに伴い、先の三連休にはアクアマリンを中心としたアクアマリンパークでさまざまなイベントを開催。ナリナリドットコム取材班も、現地を訪れてみた。

アクアマリンパークは、福島県浜通りの太平洋に面した港に立地している。昨年の震災では巨大津波の被害に遭い、「アクアマリンふくしま」は9割近くの魚と、一部の水槽を失った。震災で生き残ったアザラシやカワウソなどの海獣が、日本各地の水族館に避難する搬送シーンをテレビで目にした人も多いかもしれない。

そんな「アクアマリンふくしま」も各地の水族館の応援に支えられ、震災から4か月後の2011年7月15日に再オープンした。

今回、再オープン1年を祝うイベントのステージとして用意されたのは、アクアマリンの修復中に出た瓦礫を使ったステージ「がれき座」。そこでフラガールで人気のフラダンスや、いわき市に伝わる伝統芸能“じゃんがら念仏踊り”、民族芸能などが披露された。

また、会場では復旧作業中にたくさんの魚を運んだトラックも公開。「アクアマリンふくしま」のゆるキャラ、シーラカンスの「権兵衛」が案内する移動水族館には、子ども連れの家族が磯の生き物、魚との触れあいを楽しんだ。そして福島名産の藁焼きカツオのたたきと、カツオのにびたしが試食として振舞われ、福島の食をアピール。肉厚のカツオにポン酢と茗荷で味付けされたカツオに、各地からの観光客が舌鼓を打った。

水族館横の港には、震災時の救助や瓦礫の撤去、救援物資運搬などの支援を行った「掃海艇 のとじま」が停泊。普段は立ち入ることができない船内も一般公開され、操舵室や食堂室、爆発物処理に利用している器具などに実際に触れながら、海上自衛隊の現場を垣間見ることができた。

7月15日には、パーク内の観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」にAKB48の板野友美、宮澤佐江、河西智美、中村麻里子、小嶋菜月、HKT48の指原莉乃が訪れ、ライブを実施。たくさんの人が集まったステージは、福島県のさらなる復興へのパワーとなったようだ。

なお、パークでは夏休みの期間中はイベントが目白押し。花火大会やじゃんがら念仏踊り、金魚祭などが予定されている。海風に吹かれる福島の夏を体験してみてはいかが?



TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.