中国マック顧客対応に猛批判、店舗でけがした女性の怒りに賛同続々。

2012/07/18 14:43 Written by Narinari.com編集部

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中国ではいま、マクドナルド店舗のガラスドアでケガを負った女性に対する同社の対応が、“あまりにもひどい”と批判が巻き起こっている。中には「訴訟に踏み切るべきだ」と強い姿勢で臨むようアドバイスする声も少なくないようだ。

中国メディア浙江在線などによると、この一件は杭州市のマクドナルド西湖銀泰店で起きた。6月28日、食事を終えた魏さんが同店を出ようした際に、デパートへの通用口となっている透明のガラスドアに激突。まぶたのあたりを5針縫うケガを負った。

魏さんは治療後、窓枠と壁の色が同じでドアとわかりにくく、ガラスドアには注意書きもなかったことから、「マクドナルドに責任がある」として謝罪を要求。しかし、同社は「この店の設計は政府の消防部門の認可を得ており、(入店している)ビルの安全基準にも満たしているため、こちらの責任ではない」と反論、ドアにぶつかったのは「(あなたの)うっかりが原因だ」と謝罪を拒み、“人道的”な立場から500元(約6,200円)の治療費で事態を収拾しようとした。また、ある従業員は魏さんに「ぶつかったのはあなただけ。あなたの責任ですよ」と刺激的な言葉を投げかけたという。

こうしたマクドナルドの対応に誠意が感じられないと感じ、怒りが収まらない魏さんは、後日、消費者協会に訴えることに。すると、マクドナルドの同協会に対する態度は、魏さんに対するそれと全く違うものだった。マクドナルドは「現在、損害賠償するために上級部門に申請している」との旨を消費者協会に伝えたが、魏さんの記憶では、マクドナルドは当初、損害賠償や謝罪は拒否する姿勢だったそうだ。

ダブルスタンダードな対応に、狐につままれたような気がした魏さんは、今回の一件をネット掲示板に投稿。すると、中国のネットユーザーからマクドナルドに対する批判が殺到することになった。

あるユーザーが「(中国では)マクドナルドは客の文句に、いつも責任逃ればかりしようとして、過ちを認めようとしない」と声を上げると、別のユーザーは「マクドナルド・コーヒー事件(※1992年にコーヒーでやけどした米国人女性に、当時のレートで約3億円の賠償金を支払った一件)では多額の賠償金を支払ったのに、中国では謝罪すらしようとしない」と書き込むなど、批判や不満が噴出する炎上状態となり、「訴訟に踏み切るべき」との声も目立っている。

メディアから見解を求められた弁護士も「もし仮にガラスドアに注意書きがなかった場合、マクドナルドは責任を負わなければならない」とし、同社が主張している「政府の消防部門による安全認可とビルの安全基準に満たしている」というコメントに関しては「消防部門による安全認可は今回の事故とは無関係。ビルの安全基準に関しても、国の基準に合致しているかどうか調査が必要です」とした。

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