「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「アリス・イン・ワンダーランド」をはじめ、圧倒的にユニークな世界観で世界中の映画ファンの心を捉え続けるティム・バートン監督が7月12日(現地時間)、米サンディエゴで開催している世界最大級の映像の祭典コミコン・インターナショナルに登場した。
バートン監督の話を聞こうと、会場に詰めかけた観客は6,000人。バートン監督は現在、最新作「フランケンウィニー」の準備を進めているが、この日はクラシックなホラー映画を連想させる3Dオマージュ予告編と、学校の教室シーンと屋根裏の秘密の実験室のシーンの2つの映像が初披露され、その独特なビジュアル・センスと白黒3Dの融合は、目の肥えたコミコンの観客を熱狂の渦に包みこんだ。
作品の背景について監督は「この作品は、まだディズニーでアニメーターだった頃に作った最初のショートフィルムを基にしたとてもスペシャルなもので、子どものころから大好きだったモンスタ―映画や、フランケンシュタインなどのストーリーも加えて、3D、白黒でストップモーション・アニメーションで製作した本当に特別なものなんだ。ホラー、ユーモア、ハート、自分の子ども時代の体験など、さまざまな要素を加えたパーソナルな作品になっている」と語った。
今回のコミコンでは、バートン監督のオリジナルスケッチ、撮影に使用したキャラクターの人形、セットや小道具を展示した「フランケンウィニー展」も開催。お披露目イベントにはバートン監督のほか、プロデューサーのアリソン・アバッテ、製作総指揮のドン・ハーン、主人公のクラスメイトエドガーの声優を担当したアティカス・シェイファーがサイン会を行った。
映画「フランケンウィニー」は12月15日から全国公開(全米公開は10月5日)。