沢尻エリカ主演の「ヘルタースケルター」をはじめとする話題作が公開される7月14日は、“人気原作本の映画化対決”としても注目されている。
蜷川実花監督作「ヘルタースケルター」は、第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝く岡崎京子による伝説的熱狂コミックが原作で、岡崎作品としては初の映画化。森山未來主演、山下敦弘監督作の「苦役列車」は、一昨年、芥川賞を受賞し、作者である西村賢太のキャラクターとともに大きな話題を呼んだ同名小説の映画化だ。また、阿部サダヲ主演、細川徹の長編監督デビュー作となる「ぱいかじ南海作戦」は、現代版ロビンソン・クルーソーと評された椎名誠の傑作小説を映画化した。
そして米国からは、全米ベストセラー作品が参戦。マシュー・マコノヒー主演の全米大ヒット映画「リンカーン弁護士」は、世界的人気作家マイクル・コナリーの同名小説を完全映画化した作品で、高級車リンカーンの後部座席をオフィスに、ロスの街を慌しく駆け巡るちょいワル弁護士ミック・ハラーの活躍を描くサスペンス・エンターテインメントだ。スティーヴン・キングが「本書は本物の極上品が」と激賞した小説「リンカーン弁護士」は、その人気からシリーズ化されており、早くもシリーズ第2弾の映画化が決定している。
芥川賞、マンガ大賞、人気作家の傑作小説、全米ベストセラー小説が熱い火花を散らす7月14日、その戦いの行方に注目したい。