コーヒー飲むと死亡リスク減、「1日4〜5杯」飲んでいた人は16%低下。

2012/07/13 12:01 Written by Narinari.com編集部

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米国立がん研究所のNeal D. Freedman氏らは、コーヒーを多く飲む人で死亡リスクが低下すると、米医学誌「New England Journal of Medicine」(2012; 366: 1891-1904)に発表した。1日4〜5杯飲んでいた人では、死亡リスクが12〜16%低下したという。

◎がん死との関連は認められず

Freedman氏らは、50〜71歳の男性22万9,119人と女性17万3,141人を、1995年から2008年まで追跡。登録時に調べた1日のコーヒー摂取量と死亡との関係を検討した。研究終了時までに男性3万3,731人、女性1万8,784人が死亡した。

年齢を考慮した検討では、死亡リスクは男女ともコーヒーを飲む人の方が高かった。しかし、コーヒーを飲む人は喫煙率が高かったため、喫煙などを考慮して検討した結果、コーヒーを多く飲むほど死亡リスクが低下することが認められた。

コーヒーを飲む男性の死亡リスクは、コーヒーを全く飲まない男性に比べ、1日1杯未満が1%減、1杯で6%減、2〜3杯で10%減、4〜5杯で12%減、6杯以上で10%減だった。女性はそれぞれ1%増、5%減、13%減、16%減、15%減。最もリスクが低下したのは、ともに1日4〜5杯だった。なお、米ハーバード大学医学部の研究では、コーヒーを1日4杯飲んでいる人で心不全リスクが最小になり、10杯以上では逆効果になると報告されている。

病気別の死亡では、心臓病や呼吸器疾患、脳卒中、外傷・事故、糖尿病、感染症でコーヒーを飲むこととの関連が示されたが、がんによる死亡に関しては認められなかったという。

※この記事(//kenko100.jp/news/2012/07/12/02)は、医学新聞社メディカルトリビューンの健康情報サイト「あなたの健康百科」編集部(//kenko100.jp)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。

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