“良きパパ”が遊園地で悲鳴、恐怖に耐え娘のためにアトラクションへ。

2012/07/02 15:42 Written by Narinari.com編集部

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小さい子どもを持つ家族なら、特に一家揃って遊園地に出かける機会は多いかもしれない。いつもは仕事でなかなか子どもたちと遊ぶことができない父親にとっても、楽しませると同時に頼りになるところを見せ、“父の威厳”を示すには絶好の場所だ。ところが米国のある父親は、大型ブランコのようなアトラクションに乗った際に、隣に娘がいながらとても情けない姿を披露してしまった。その様子を収めた動画が、YouTubeへの投稿から1年経った最近になって注目を集め、テレビにも出演するほど話題を呼んでいる。

この動画は昨年6月13日付で投稿された「Never again Grace.mp4」(//www.youtube.com/watch?v=BeBUCvxlPEk)。米ニュースサイトMSNBCや米紙ニューヨーク・デイリーニュースなどによると、撮影された舞台は、テネシー州の遊園地ドリーウッド・アミューズメントパークにある「スクリーミン・スウィング」だ。この乗り物は座席が振り子のように前後へ大きく“スウィング”する、いわば大型ブランコのようなもの。動画に登場するのは、ここに乗って来た父と娘の親子で、乗り物が動き始めた瞬間、父は悲しいほど本性を露わにしてしまう。

嬉しそうな娘とは対照的に、どこか表情の固い父親の顔。その理由は、すぐに明らかになる。動き始めた途端、笑顔を浮かべて余裕の娘に対し、眉をひそめて怖がる父はすぐに悲鳴を上げっぱなしの状態に。しかも揺れが大きくなると、「二度と乗るか、グレース・エリザベス」と娘に向けてギブアップ宣言したほか、「こんなの大嫌いだ」と本音が飛び出した。

その後乗り物は一度停止し、従業員から再度出発すると伝えられると、さっきまで怖がっていながら「君ともう一度乗るよ」と優しく娘に声を掛ける父。しかし改めて動き出すと、またあからさまに顔をこわばらせた父は、終始楽しそうな声を上げる娘の隣で、ずっと全身に力を入れたまま悲鳴を上げ続け、恐怖に耐え続けたのであった。

この動画は今年6月になって米国外の動画サイトなどで紹介されて話題となり、再生回数が急上昇。その後欧米メディアでも紹介され、110万回超(7月2日現在)を記録する人気ぶりとなっている。そして動画に登場する父スティーブ・フューンさんと娘のグレースちゃんは一躍話題の親子となり、先日米放送局NBCの名物番組「トゥデーショー」に出演する運びとなった。

インタビューの中で自分が「高所恐怖症」で、本当は乗りたくなかったと話したスティーブさん。しかし、グレースちゃんから「スクリーミン・スウィング」に乗りたいとせがまれた妻が、1人ではダメだけど「お父さんと乗るならいい」と話したという。それを聞いた父は「そんなひどいことってあるか」と心の中で思いつつも、娘のためを思い一緒に乗る覚悟を決めたそうだ。

結果、従業員が心配して乗り物を一度止めるほど、父は大きな悲鳴を上げるハメとなったのだが、事情を知った上で動画を見れば印象も異なってくるだろう。かっこ悪いながらもちょっと素晴らしい父の姿に見えてくるはずだ。

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