深夜の猛クラクションで乱闘、20分鳴らした女と家族vs.団地の住民。

2012/06/26 12:13 Written by Narinari.com編集部

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危険なときや相手に何かを伝えたいときに利用する車のクラクション。しかし、時にその使い方を誤ると、トラブルに発展することもある。中国では先日、駐車スペースが空いていないことに腹を立てた女性が、深夜にも関わらずクラクションを鳴らし続け、周囲の人からひんしゅくと怒りを買う出来事があった。

中国紙広州日報などによると、この一件は6月16日深夜のこと。広州市白雲山付近の団地で暮らす林さんという女性が自家用車で帰宅したところ、普段ならば空いている駐車スペースが空いていない。これに腹を立てた林さんは、車のクラクションで抗議。そのとき、すでに深夜0時を回っていたが、約20分間にわたる“クラクションコンサート”が敢行された。

もちろん、クラクションの音で安眠を妨害された住民はたまったものではない。普段なら静寂に包まれているはずの時間帯、団地の入口付近には続々と人が集まり始め、気付けば数十人もの人々が林さんの車を囲み始めた。

そうして集まってきた住民のひとりである廖さんは、運転席でクラクションを鳴らしながら音楽を聴いている林さんに激怒。注意しても態度を改めようとしない林さんに堪忍袋の緒が切れ、金槌で思いっきり車の窓ガラスを叩き割ってしまった。

すると、事態はさらに複雑化。林さんの夫や親戚が現場に登場し、廖さんとの殴り合いに発展。ついには警察が介入する一大騒動となってしまう。

翌日夕方、林さんと廖さんは派出所でお互いの言い分を主張。林さんは音楽を聴きながらクラクションを鳴らしていたことを否定するとともに、車の窓ガラスの修理費用約3,000元(約3万7,000円)を要求し、「もし弁償しないならば裁判を起こす」と言い出す始末だ。

一方、廖さんは廖さんで、深夜の眠りを妨げられたことに対する精神的な損害賠償を要求して反撃。お互い一歩も譲らない泥沼の戦いが繰り広げられることになった。

現時点では、この2人にどのような結末が訪れたかは伝えられていないが、広東大同弁護士事務所の主任弁護士はこの一件について「各方面すべてに責任がある」とコメント。林さんはクラクションを鳴らし続けて住民の眠りを妨げ、廖さんは器物破損、そして団地側には所有者が保証されるべきサービスを提供できなかった責任があるとの見解を示している。

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