オードリー若林が映画初出演、“犬が苦手”なのに犬の映画で奮闘。

2012/06/19 05:40 Written by Narinari.com編集部

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お笑いコンビ・オードリーの若林正恭(33歳)が、2013年3月16日公開の「ひまわりと子犬の7日間」で、映画初出演を果たすことが発表された。同作は宮崎県の動物管理所を舞台に起こった実話をもとにした作品で、“犬が苦手”という若林が、犬を題材にした映画に挑戦している。

「ひまわりと子犬の7日間」は宮崎県の動物管理所を舞台に起こった実話で、「ポチたま」(テレビ東京系)や、「ザ・世界仰天ニュース」(日本テレビ系)でも紹介され話題を呼んだ「奇跡の母子犬」(PHP研究所)が原案。20年にわたり山田洋次監督の助監督や脚本家を務めた平松恵美子が初メガホンを執り、主演に堺雅人、ヒロインに中谷美紀を迎えて映画化した。

若林は初めての映画出演となるが、当初は「朝飛行機できまして、もう少し打ち合わせとか、やりとりがあるのかなと思っていたのですが、現場について15分後には、小林稔侍さんの腕を引っ張っているという状況でパニック状態でした。緊張していましたね。最初は特に緊張していて、なかなか抜けなかったですね」と、慣れない現場に戸惑ったそう。しかし、「俳優さんとしてトップクラスの堺さんとご一緒できて、安心でした。まかせっきりという感じになっちゃいました」と、周囲に身を委ねながら徐々に現場に慣れて行ったという。

また、犬との共演については「犬は、嫌いというか……まあ、苦手ですよね。最初に、監督に犬が苦手なんですけど、って言ったら、大丈夫だと言っていたのですが、気が気じゃありません。今回、克服しないと映画にならないなというのがあるので、がんばりたいと思います」とコメント。

芝居への挑戦については「難しかったですね。また、超一流のみなさんの中でやったので、大丈夫なのか? というのは出来上がった作品を観るまでわからないんですが、最初モニターをみさせてもらいながらやっていたのですが、みると心が折れそうになったので、途中でみるのをやめていたのですが、もし完成して出来があまりよくなかったら、舞台挨拶の方でがんばろうかなと思います(笑)」と、メンタル面での苦労も明かした。

それだけに役作りにも苦労が多かったのでは……と思うところだが、実際は「犬が得意じゃないというところからスタートしているので、なるべく、オリの近くに座っていたり、トレーナーの人に咬まれない方法を教えてもらったりしていました。一也という人間が、腰掛の新人職員というやる気がない感じの役だったので、ボクの素に近いので、その辺の役作りではあまり苦労はしなかったですね」と、それほど凝ったことはせず、普段着の演技をすることができたようだ。

ちなみに、なぜ、若林を起用したのか、この点をプロデューサーは「ズバリ『頭の良さ』と『笑顔』」と説明する。「恐らくお笑い芸人の中でも抜きに出た頭の回転の良さをお持ちなので、役者としてもきっと素晴らしい才能があるはずだ!と想像していました。また、本作は命を取り扱う人々の物語だけに、ホッとできる『笑顔』が印象的な人を選びたい、と考えていました。若林さんの笑顔はいつも自然で、見ているこちらも一緒に微笑んでしまうような独得のものがあったのが決め手です。起用理由の二番目に、この映画は、命の大切さを描いた作品ですが、そのテーマに関心の無い人物が次第に成長することで、テーマを際立たせる青年の役が必要と考えていました。そこで若い人たちから幅広く愛されている若林さんに、普通の人にとって親近感の湧く青年キャラクターを期待しました」と、起用の狙いを明かした。

実際に起用してみた感想としては「映画でのお芝居はほとんどはじめてということで、撮影当初は緊張されていたようでした。しかしさすが勘の良い方で、撮影が進むつれ、共演者の方々(堺雅人さんやでんでんさん)とのかけあいがまるで漫才のようにどんどん面白くなってきて、ずっと見ていたい気持ちになりました。次第に演技に目覚めていく様は近くで見ていてとても感動的でした」と、満足のいく出来になったようだ。

映画「ひまわりと子犬の7日間」は2013年3月16日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。


☆「ひまわりと子犬の7日」ストーリー

信じる心を失った母犬との出会い。ぼくらは、その小さな命を、守ると決めた―。

その犬は、おじいさんとおばあさんのもとで、愛情をいっぱいに受けて、すくすくと育った。でもいつしか2人はいなくなり、人の愛を失い、ひとりぼっちになってしまった。やがて、自然の中で強く生き抜き、子犬を授かった。妻を亡くし、2人の子供を育てる保健所職員・彰司は、命がけで我が子を守ろうとする孤独な母犬と出会い、その小さな命を守ろうと決意する。そして、人に心を閉ざしてしまったその犬に、「ひまわり」と名付けた―。

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