「男は座り小便」ルール化提案、導入すれば健康促進にも効果的?

2012/06/14 09:59 Written by Narinari.com編集部

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便器の外に飛び散るといった問題から、最近は座って用を足す“座り小便派”の男性も少なくない。「掃除の際に本人や家族が気になる」という意識から、多くは自宅など限定的な場所に限った作法かもしれないが、スウェーデンではルール化を目指す職場が現れた。ある地方の議会で、男性関係者全員が議会内においては「便器に座って用を足す」ことを義務付けるよう求める声が上がり、話題を呼んでいる。

スウェーデン紙ザ・ローカルによると、ルール化が議論されているのは、スウェーデン南東部セルムランドの議会。「座って用を足す」ことを呼びかけている左派地方政党の責任者ヴィゴ・ハンセン議員によると、今回のルール化を提唱するに至ったのは、「尿がこぼれたトイレの床を誰もが歩かなくて済むよう」衛生面を考えたことが理由の1つだが、もう1つ男性の健康面にも重要な影響があるからだという。

この政党は、男性が座って用を足した場合には「より効率的に膀胱の中を空にできる」とする医学研究があると主張。また、それにより膀胱への負担を軽減し続けられれば、結果的に前立腺への悪影響も減り、性機能面においても「健康的で持続的に」良い効果をもたらすとしている。ただ、ルール化を巡っては異論を唱える人も少なくないようで、ハンセン議員は「トイレの使い方を政治的に干渉することが目的ではない」とした上で、「男性たちがきれいなトイレに入る権利を与えたいだけ」と説明しているそうだ。

左派地方政党側では、突然ルールが変更されても戸惑わないよう、どうしても立って用を足したい男性職員は、指定の便器を利用するとの配慮も検討。もしルール化が実現して男性用小便器を設置する必要がなくなれば、議会建物内のトイレは男女関係なく利用できるとして、効率化にも期待を滲ませているようだが、女性関係者はどう思うのかは気になるところだ。

ルール化の目的は理解できない話ではないが、将来的な見通しに関してはいささか踏み込み過ぎな感も否めない今回の提案。実現するかどうかはともかく、これを機に議会の男性トイレでは、用を足す際に注意をする男性職員は増えるかも?

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