“見えない”自転車ヘルメット、襟巻き型で事故発生時にエアバッグ。

2012/06/13 11:53 Written by Narinari.com編集部

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半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクスと、スウェーデンのHovding社は、自転車用ヘルメットの安全性と実用性の両面を兼ね備えた“見えない”ヘルメットを発表した。

国際的な調査結果によると、自転車用ヘルメットの着用は、傷害を少なくとも60%低減することが分かっている。また、自転車事故による死者10人中の4人は、ヘルメットを着用していれば助かっていた可能性があるにも関わらず、自転車運転者の多くは「かさばる」「持ち運びが不便」「見た目が悪い」などの理由から着用していないのが現状だ。

そうした現状を踏まえ、この“見えない”自転車ヘルメットは頭部シェル型とは異なり、首の周りに装着する襟巻き型を採用。内部には折畳み式のエアバッグを収納している。事故発生時にはモーション・センサが運転者の異常な動きを感知し、エアバッグに信号を送信。エアバッグは0.1秒で膨張し、視界を確保しながら運転者の頭部のほぼ全体を囲んで保護するフードを形成する仕組みだ。

内蔵されているセンサは、3軸すべてにおける加速度と角速度の両方を検知し、優れた精度と速度で運転者の複雑な動きを認識。事故の状態を判定するため、このセンサ・システムは高度なアルゴリズムを使用しており、数百種類におよぶ事故や通常の走行状況のシュミレーションに基づいて記録された固有の運動パターンのデータベースによって定義されているという。

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