クラブ入店断られ手榴弾自爆、直前に店員と口論していたとの証言も。

2012/06/10 11:50 Written by Narinari.com編集部

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先日、セルビアのあるクラブで、友人と共に遊びに来て入場を断られた男が、突然持っていた手榴弾を爆発させる事件が発生した。この事件により男を含む3人が死亡、8人が重軽傷を負う惨事になったという。

セルビア国営通信社タンユグや英紙デイリー・テレグラフによると、事件は首都ベオグラード郊外にあるクラブで、6月3日午前2時30分頃に発生。当時150人ほどの客で盛り上がっていた店に、近くの街に住む男3人がやって来た。ところが3人は店員に入場を断られ、入口で足止めを食らうことに。すると、間もなくこのうちの36歳の男が持っていた手榴弾を爆発させた。男を含め、爆発の被害に遭った人々はベオグラード市内の病院に搬送されたものの、爆発させた男と37歳の友人男性、巻き込まれた客の計3人が死亡。8人が重軽傷を負った。

ある目撃者の話では、男の3人グループは入り口で店員と口論を始めたかと思うと、すぐに爆発が起きたとのこと。辺りにはガラスが勢いよく飛び散り、この目撃者も腕や足、体に破片が刺さって負傷した。「すべては瞬間的に起きた」とも話しており、被害者たちは避ける間もなく爆発に巻き込まれたようだ。

また、「足や顔に13個の破片が刺さり」負傷したという別の目撃者は、入口で止められた男たちがその後、ほかの仲間に隠れながら店員に見つからないよう侵入を試みていたと証言。警察は「依然爆発の動機は不明」との見解を示しているものの、現地の報道は、男が店側と起こしたトラブルをきっかけに、報復として持っていた手榴弾を爆発させた可能性が高いと見ている。

なお、デイリー・テレグラフ紙では「1990年代の戦争以来、セルビアでは手榴弾や銃を手に入れるのは比較的容易で、今回のような事件も珍しくない」と説明。さらに、店も以前から「消火設備が不十分」として閉店を命じられていたそうで、こうした要因も被害の拡大を招いたと指摘している。

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