泥酔して列車衝突に気付かず、大けが負うも駆けつけた警官と大揉め。

2012/05/31 17:37 Written by Narinari.com編集部

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お酒が好きな人にとっては、ほど良く酔った状態が至福の時。ただし外で飲むなら、前後を見失うような飲み方をすると、周囲への迷惑や要らぬ危険に陥る可能性が高くなるから気を付けたいところだ。米国では先日、自分が大けがを負った上に、周りに迷惑までかける困った泥酔男が現れたという。線路の上にいたこの泥酔男は、通りかかった貨物列車に轢かれて骨折などの重傷を負ったものの、痛みに気付かずそのまま移動。さらに駆けつけた警察が保護しようとすると「好戦的な態度」を取り、かなり手を煩わせたそうだ。

米ニュースサイトのLivingLakeCountry.comや米ラジオ局WSAUなどによると、事故はウィスコンシン州ピウォーキー近郊の鉄道線路上で、4月29日早朝に発生した。午前3時半頃、車を載せた貨物列車が時速48マイル(約77キロ)で走行中に、線路上に人がいるのを車掌が発見、急停止した。しかし振り返りもしなかったという男は結局列車と衝突。事態を確認しようと運転士と車掌が列車を降りて現場へ急行したところ、ただでは済まない状態になったはずの人は、すでにその場から姿を消していたという。

辺りを探しても見つけられなかった車掌らは、警察にも連絡。駆けつけた警察官らが捜索を行うと、近くで事故に遭った張本人と思しき1人の男を見つけた。警察は、夜明け前という時間帯で「迷彩服を着ていた彼を見つけるのは困難だった」そうだが、出会ったときには「左腕を骨折し、臀部左側に重傷を負っていた」男は、驚くことに「(列車に)轢かれたことに気が付かなかった」と話した。

その後、事故現場近くにあったリュックサックの中からは「ビールの空き瓶5本」を発見。事故当時は大量の酒を飲み、かなり酔っ払っていたようだ。そのため、事故はおろか自分が負った大けがの痛みにも気付かず、事故で目を覚ました本人はそのまま家に帰ろうとしたという。ちなみにこの男の家は線路沿いにあり、過去にも線路内への侵入を繰り返し、「酔っぱらって意識を失っているところを発見された」こともあったそうだ。

今回は、けがの治療のため病院に行かせようとする警察に対し、「好戦的」な態度でそれを頑な拒んだという男。警察は2人の保安官の手を借りて何とか制止させた上で、男は病院へ運ばれた。

結局、鉄道会社と警察に迷惑をかけた上に自分も大けがを負った男は、その後鉄道敷地内への不法侵入の容疑で出頭命令を受けたそうで、しばらくは反省して飲酒を控えてもらいたいところだ。

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