13歳がしゃっくり止める飴開発、会社を設立し今夏にも米国で発売へ。

2012/05/11 11:26 Written by Narinari.com編集部

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ふとしたきっかけで始まるしゃっくりは、すぐに止まれば気にならないものの、意外に続くと困りもの。「ビックリする」「息を止める」など、巷ではしゃっくりを止めるためのさまざまな方法も聞かれるが、万人に絶対効果があるわけではないからたちが悪い。しかし、早ければ今夏、しゃっくりが起きたときに心強い商品が米国で登場するようだ。その商品を開発をしたのは、13歳の少女。2年前に自分がしゃっくりに悩んたことをきっかけに止める方法を研究し、キャンディーで止めるアイデアを具体化、現在彼女は会社を立ち上げ、市販化に向けて準備を進めているという。

米紙ニューヨーク・タイムズや米情報サイトのジ・インクイジターなどによると、この少女はコネチカット州マンチェスターで暮らす、マロリー・キーフマンさん。2010年夏、彼女は止まらなくなったしゃっくりを何とか静めようと、米国でよく聞かれるさまざまな方法を試してみた。塩水やピクルスの漬け汁を飲む、息を止める、砂糖を飲む、逆さまになって水を飲むなどなど――。この出来事をきっかけに、彼女はしゃっくりを止める有効策の研究に乗り出した。

そして昨年、彼女は「神経に刺激を与えて、しゃっくりをもたらす“信号”に作用させる」という独自商品を開発。それは、リンゴ酢と砂糖から作ったキャンディーだった。このキャンディーが商売になる可能性を感じた彼女は、昨春、子どもたちを対象に行われたコネチカット州の発明大会に参加。“Hiccup(しゃっくり)”と“Lollipop(棒キャンディー)”を掛け合わせて「Hiccupops」と名付けた開発品を紹介すると、審査員たちも彼女の説明を高く評価し、結果彼女は見事に入賞を果たした。

さらに大会では「Hiccupops」に興味を持ち、彼女の“その後”を手助けすることになる地元企業家のダニー・ブリエールさんと出会う。起業家のバックアップも行っている彼は、彼女のキャンディー商品化を実現させようと会社設立に協力。また、彼女の商品を「素晴らしい発明」と評価するコネチカット大学のイノベーション推進事務局も、今年5月から8月まで会社に学生を派遣し、商品化に向けた協力を行うそうだ。こうした大人たちのサポートも加わった結果、「Hiccupops」の特許申請も行われ、順調に行けば今夏にも市販化される予定となっている。

企業家として歩み出した娘に対し、父アダムさんは「“ビジネス”のプレゼンを行っているのが面白い」と、まだギャップを感じている様子。そんな父の気持ちをよそに彼女の成長は著しいようで、今年1月にはニューヨーク証券取引所で取引開始を合図する鐘を鳴らしに、ほかの企業家たちと一緒に呼ばれたりもした。もはや米国でも注目の若手企業家として有名になりつつある彼女は、将来医者を目指しているというだけあって、いま、「Hiccupops」が「学校の保健室やドラッグストアに欠かせない商品になって欲しい」と期待しているという。

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