仕事の疲れを癒したいとき、お菓子を食べたりタバコを吸ったりと、口に何かを運んで紛らわす人は多いだろう。英国のあるお菓子メーカーは、そんな疲れた社会人たちに向けた、一風変わったキャンペーンを行い話題を呼んでいる。そのキャンペーンが展開されているのは英ロンドンにあるオフィスビルのエレベーター。前後左右4面に人気菓子の味がする“おいしい壁紙”を貼り、エレベーターの利用者に大いに舐めてもらおうという試みだ。

英紙サンやデイリー・メールなどによると、キャンペーンを始めたのは英国のお菓子メーカー、マクヴィティ・アンド・プライス社。主に英国やアイルランドでポピュラーなお菓子の1つとして知られている、オレンジゼリーが乗った柔らかいクッキー（ケーキ）にチョコレートをコーティングした定番人気商品「ジャファケーキ」のプロモーションだ。

今回のキャンペーンが展開されているのは、ロンドン中心部にある16階建てのオフィスビル内にあるエレベーター。同社は舐めると「ジャファケーキ」の味がする型1,325個を散りばめた壁紙を約1か月かけて準備すると、エレベーターの壁4面に貼り付け、利用者に「ストレスが溜まったらこの型を舐めてみて」と呼び掛けた。

Facebookの公式ページには、実際に人が舐めているシーンを撮影したいくつかの写真が掲載されているが、その光景は何とも珍妙。舌を出してペロペロと壁を舐めるという非日常感たっぷりの行為は恥ずかしくもあるが、そこは思い切って恥じらいを捨て、“舐めてストレス解消”の意味を感じるのも楽しそうだ。

ちなみに、これを見て誰もが思うのは「他人が先に舐めたものを、自分も舐めてしまわないか」という点。米ニュースサイトのハフィントンポストによると、もちろんそこは考えられており、口が付けられた型をきちんとチェックして取り除くため、見知らぬ誰かと“間接キス”になることはないという。