バス内マナー巡り激しい舌戦、非を一切認めない“サトウキビアニキ”。

2012/04/16 11:43 Written by Narinari.com編集部

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公共の場で周囲の人に迷惑をかけないことは、社会の“暗黙のルール”となっているが、中には文化・習慣、個々人の考え方の違いなどから、トラブルに発展するケースも少なくない。中国では先日、公共バスに乗車していたある男性のマナーを巡って激しい舌戦が繰り広げられる一幕があったのだが、このときの様子が撮影され、ネットにアップロードされたことから、多くの関心を呼んでいる。あまりに傍若無人で強烈なキャラクターの男性に対し、中国のネットでは“サトウキビアニキ”との愛称が付けられているようだ。

中国紙現代快報などによると、この“サトウキビアニキ”が確認されたのは江蘇省無錫市の公共バス603路線。後部ドア付近に立つ若い男性が、手にしたサトウキビを食べてはその残りカスを車内の床に吐き捨てていた。中国では、サトウキビは庶民のおやつとして親しまれており、街中では残りカスを吐き捨てている光景をしばしば目撃するが、それはあくまで外での話。「車内はきれいに保ちましょう」とのアナウンスが何度も流されているにも関わらず、堂々とカスを吐き続ける行動に、ついに堪忍の袋の緒が切れた乗客の一人が注意することとなった。

しかし、この“サトウキビアニキ”。当初は「我関せず」とばかりに、注意を無視してサトウキビを食べ続けた。この態度に腹を立てた乗客が一丸となって男性を責め立てたところ、無視から一転ついに反撃。「なんだよ? 文句あるのか?」と乗客に挑発的な言葉を浴びせては「カスを捨てること? 正常だ、とっても正常じゃないか!」などと自身の行為を完全に正当化した。

こうなると車内は騒然、カオスな状態に。乗客が「この客を今すぐ降ろせ!」と怒鳴れば、男性は「俺は降りない。絶対に降りないぞ!」と頑なに拒否し、乗客が「通報するぞ」と脅せば、男性は「通報してみろよ。ここで公安が来るのを待っててやるからな!」と最後まで自分の非を認めず、延々と自身の考え(言い訳)を語り続けた。

この一部始終は乗客によって撮影されており、後に動画(//v.youku.com/v_show/id_XMzc4NjQ0NDg0.html)がネットにアップロードされたことから広く関心を集めることに。動画サイトyoukuでは公開から1日も経たないうちに再生回数が46万回を超え、現在はすでに100万回を突破、男性への批判コメントが噴出している。同時に、この男性のあまりの傍若無人ぶりに「この身勝手さ、尊敬の念すら感じるわ」「マナーはともかく、この男は面白い」といったコメントも寄せられた。

騒動を知った地元メディアはさっそくバス会社に連絡し、詳細を求めたが、バス会社は「こういうことは日常茶飯事でよくわからない」と答えると同時に、会社のルールで運転中はアナウンスを流すことしかできず、「致し方ない」との姿勢だったという。結局は乗客自身がマナーに対する考え方を改めない限り、こうした問題を根絶するのは難しいようだ。

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