バスしがみつき執念の逮捕劇、逃走阻止へ体を張った警察官が話題に。

2012/04/14 06:41 Written by Narinari.com編集部

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先日、ベトナムでスピード違反を犯したバスの運転手が、交通警察官に止められながらも逃走を図る事件が起きた。それほど珍しくないようにも思えるこの事件が、いま、世界のメディアで大きな注目を集めている。

英紙デイリー・テレグラフや米ニュースサイトのハフィントンポストなどによると、この事件が起きたのは4月9日のこと。事件を明かしたベトナム警察の関係者によると、ハノイ郊外の現場で職務に従事していた男性警察官は、1台のバスが法定速度を超過して走っているのを発見し、取り締まりに当たったという。そこで警察官は運転手に違反切符を交付するため、バスを道路脇に寄せるよう誘導し始めた。

ところが、運転手はバスを停車させずに走り去ろうとして取り締まりを拒否。これに気付いた警察官は逃すまいとバスの前面にしがみついたのだが、バスはそのまま逃走を始めてしまった。そのときの様子は共に行動していた警察官が撮影し、写真や動画(//www.youtube.com/watch?v=9vG3PyfWg-M)をネットに公開。すると、非常に体を張った警察官として欧米メディアでも広く注目の的となった。

36秒の動画には、対向車がひっきりなしに通過する中、バスの前面にしがみつく警察官の姿が映し出されている。「最高50キロの速度が出ていた」バスに振り落とされまいと、必死に両手でワイパーを掴んでいる警察官は、足場が安定せずにいかにも危険な状態。この警察官は、終始「警察を呼んでください」と周囲に叫んでいたそうで、その甲斐もあってバスは逃走現場から約1キロの地点で警察や住民らに囲まれて停車し、警察官も無事に降りられたそうだ。

逃走を図った運転手は以前にも「大きな交通事故を起こした」として懲役4年の罪に問われ、2010年に釈放されたばかりとのこと。今回の件で、運転手は公務執行妨害罪で逮捕されたそうで、今後「最高で懲役3年」の刑に処される可能性があるという。

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