材料になる“食用”のレシピ本、パスタシートの本ごとラザニアに。

2012/04/06 19:28 Written by Narinari.com編集部

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猛勉強に打ち込む学生が頭に入れた部分のノートを破って食べる、なんて話が聞かれたのはもはや昔の話。合理性が優先される現在では、そうやって勉強する人はいないだろうが、ドイツではつい最近、“学んで食べる本”が製作されて話題を呼んでいるという。しかし、紙を食べるわけではないから安心して欲しい。それはパスタシートで作られた“食べられる”ラザニアのレシピ本だからだ。

米経済誌フォーブスなどによると、このレシピ本を作ったのはドイツ・ハンブルグにある出版社のKOREFE。「The Real Cookbook」と名付けられたレシピ本は、4枚のシートにわたってラザニアの作り方が書かれたもので、「100%生パスタ」というこの本自体も材料になっている。つまり、利用者はこの本でラザニアのレシピを学んだら、本も具材として使用し、お腹に入れて料理法を覚えるという仕組みだ。

以前から料理や芸術関係の本を専門に手がけているというこの出版社。今回のレシピ本は同社の「特別プロジェクト」として製作された自信の一冊だ。

同社公式サイトでは、この本を使って実際に調理をしていく過程を写した写真も公開。立派な箱に入れられた本には、大きな文字で調理法が書かれている。読み終わったら、ページの間に具やソースを織り込み、後はオーブンに入れてこんがり焼くだけ。これでお腹を満たせば、きっと誰でもラザニアの作り方を覚えられるはずだが、万が一忘れそうなら食べる前にデジカメなどで1ページずつ撮っておいても良いかもしれない。

KOREFEによれば「最初にして唯一、実際に読んで料理して食べられる」という、このレシピ本。アンティエ・ヘッデ社長がこの本を「おもちゃ」と言うように、日頃料理をあまりしない人でも、これを使えば楽しんで立派なラザニアが作れそうだ。

レシピ本としては変化球ではあるものの、新しいスタイルとして、これからもいろいろなバリエーションが出てくるかも?

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