相手いないけど結婚式を準備、いつかの“その日”に向けて計画練る。

2012/04/03 13:21 Written by Narinari.com編集部

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カップルが結婚する際、日本では結婚式場にほぼすべての準備を委託し、その枠組みの中でドレス、ブーケ、会場、飾り付け、招待客のテーブル席順、料理、BGMなどを指定していくパターンが多いですが、欧米では新婦が中心となってそれらを個別に手配するのが一般的です。そして「私の“人生最大の晴れ舞台”なのだから、自分の思い通りに」と、挙式の細部にまでこだわる女性も少なくありません。そのこだわり方があまりにも周囲との同調を無視している、というタイプの新婦のことを、欧米では「ブライド(=花嫁)」と「ゴジラ」を合体させた造語で「ブライドジラ」と呼びます。

女性が「ブライドジラ」に変身するのは、普通なら結婚が決まった婚約後なのですが、最近はそれよりも以前に、婚約者はおろか、恋人がいない時点で「理想の結婚式」を思い描き、計画を進めてしまう女性もいるそう。英国南東部イースト・サセックスで大学生活を送るレアーナ・アッコードさん(22歳)も、そんな1人です。

英紙サンなどによると、レアーナさんは1年前までは、失敗続きの恋愛経験から「結婚なんて絶対にするものか」と考えていました。ところがある日、ふと立ち寄った教会に足を踏み入れた瞬間、その内装の美しさに衝撃を受け、さらに「白いドレスを着た自分が、家族や友人に祝福されながらバージンロードを歩いている姿」が目に浮かんだそうです。それからというもの、彼女は結婚式に取り憑かれたように、細部に至るまでプランを立てるようになってしまいました。

ウェディングケーキは友人に作成を依頼し、披露宴のBGMはジャズを中心にした選曲に。そして式場はもちろん、あの美しい教会……。しかもレアーナさんは、実際にその教会で結婚式を挙げたカップルに話を聞き、「駐車場のスペースが少ない」という事実を知ると、ゲストのためにミニバスをチャーターする予定を立てるなど、ただ夢見がちに“その日”を思い浮かべるのではなく、きちんと具体的な計画を作り上げ、予算も約400万円と見積もりました。

そして彼女にとって最も重要であるドレスも選択済みで、ドレスを売っているブティックに少なくとも1か月に1度は足を運び、そのたびに試着をしています。ただ、現在学生ローンを組んでいる苦しい経済状況の彼女は、約2万円のドレス購入予約金を払えず、「誰かほかの人が、購入してしまわないかとハラハラしている」そう。レアーナさんにとっては、結婚する相手がいないことよりも、目をつけたドレスがほかの人の手に渡ってしまわないかどうかのほうが当面の問題のようです。

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