“幻のたこ焼き”台場で復活、大阪で10年間人気呼ぶも昨年閉店。

2012/03/26 13:25 Written by Narinari.com編集部

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たこ焼きの本場大阪で、和食の料理人歴30年の板前が角切りの山芋を入れた“芋たこ焼き”という新境地を開拓し、瞬く間に人気を集めた名店「芋蛸(いもたこ)」。昨年、惜しまれつつも10年間の営業にピリオドを打ち、文字通り“幻のたこ焼き”となっていたが、そんな同店が東京・台場の商業施設「デックス東京ビーチ」内にあるフードテーマパーク「お台場たこ焼きミュージアム」で復活することがわかった。開店日は4月6日(金)。

「芋蛸」は辻調理師専門学校を卒業後、日本料理の板前を30年間経験した槌谷俊彦氏が手がけたたこ焼き店。2002年、大阪・黒門市場で0.7坪の店をオープンすると、和食のアイデアを盛り込んだ新感覚のたこ焼きが人気となり、2007年には2階建の店舗として天六に移店したが、2011年に閉店した。槌谷氏は素材の厳選はもちろん、たこ焼きを返す際に「和食の盛りつけ箸」を使用するなど、作り方にも強いこだわりを持っていることでも知られている。

看板メニューの“芋たこ焼き”の特徴は、コンブ、比内地鶏の鶏ガラ、豚骨、野菜などの天然素材をふんだんに使ったスープで粉を溶いたふわふわでとろける生地に、うま味が一番出る大きさの研究を重ねた結果導き出された約5グラムカットのタコと、出汁で煮た1センチ四方の角切りの山芋を入れている点。大ぶりのたこ焼きを口に含むと、ふわっとした食感のあと生地がとろけ出し、サクサクとした山芋の食感と共にタコのうま味が広がっていく。

山芋は厳選した北海道産の粘り気の少ないものを軽く湯通しし、昆布を使った特製のだし汁に1日浸け込んで使用。これは和食の炊き合わせの調理方法をアレンジしたものだ。粉は3種の小麦粉をブレンド。こだわりの生地で作るたこ焼きは、ソースを付けずそのまま食べても風味豊かで、冷めても美味しく食べられる。

また、「芋蛸」のもう一つの特徴は多彩な味わい方。何もつけず、あっさりと味わう「素味(すっぴん)」がオススメだが、ソース、ポン酢、出汁醤油、ネギマヨトッピングといった王道、さらに和風の餡をかけた「餡かけ」、とろ〜りとした半熟玉子をのせた「トロ玉」といった創作系も用意している。

「お台場たこ焼きミュージアム」は2010年11月6日にオープンしたフードテーマパーク。正統派からこだわりの創作まで、大阪で人気のたこ焼きの名店5店舗の個性豊かなたこ焼きが味わえるほか、たこ焼き関連商品のショップではさまざまなお土産も販売している。

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