“デザイン海苔”が海外で受賞、レーザーカッターで紋様を刻む。

2012/03/23 15:20 Written by Narinari.com編集部

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3月18日から20日までタイのパタヤで開催された「アジア太平洋広告祭(ADFEST)」において、株式会社I&S BBDOが制作した「Design NORI」がデザイン・ロータス部門で最高賞となるBESTを受賞した。

「Design NORI」は、その名の通り、デザインを施した海苔のこと。茨城県大洗町の海野海藻店より、都市生活者に向けて商品の魅力を最大限にアピールできるような新パッケージのデザイン開発を――との要請を受け、I&S BBDOが制作した。

制作にあたり、課題となったのは「黒く四角い海苔をどう興味深く見せるか?」という点。従来の海苔の四角いデザインは15世紀前半から変化がなく、海苔はあまりにも日常にありふれているため、パッケージがどうあろうと海苔を“モダンなもの”と見る人はほとんどいないのが現状だ。そこでパッケージのリニューアルのみに焦点を当てるのではなく、商品の海苔自体にデザインを施す案を検討したという。

そして完成した「Design NORI」は、レーザーカッターを用いて、成長や美、長寿を意味する紋様(桜、水玉、麻の葉、亀甲、組亀甲)を海苔に刻んだ。商品機能は通常の海苔と変わらないが、伝統と近代技術を組み合わせることで、未来への希望と過去への敬意を込めた、全く新しい海苔を生み出している。

ADFESTは今年で15回目を迎える、アジア太平洋地域で最も権威のある広告賞。今年も日本から多数の作品が参加したほか、中国、香港、インド、タイ、オーストラリア、マレーシア、シンガポール、台湾など多くの国から出品され、テレビCMやラジオCM、屋外広告、ネット広告などさまざまな部門で競い合った。

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