シンディ・ローパーが石巻の小学校訪問、子どもたちに桜の苗木贈る。

2012/03/06 01:05 Written by Narinari.com編集部

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世界的歌手のシンディ・ローパーが3月5日、東日本大震災で津波の被害を受けた宮城・石巻市立大街道小学校を訪れ、子どもたちに桜の苗木10本と元気を贈った。

シンディは震災が起きた昨年3月11日に来日し、多くの外国人が日本を離れる中「こういう時こそ音楽で力を与えたい」と、帰国せずに公演と募金活動を実施。あれから1年、再びツアーのために日本を訪れたシンディは過密スケジュールの中で唯一のオフを返上し、作詞家の湯川れい子氏とともに石巻市へ向かった。

今回訪れた石巻市立大街道小学校は震災時に津波で校舎の1階が水没し、児童や近隣からの避難民500人が屋上に孤立。SOSの文字を掲げて救出を待った場所だ。シンディは151人の児童が待つ体育館に両手を振りながら現れ、大きな手拍子に合わせて「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」の生歌を披露。生徒一人一人とサインや握手を行い、温かい交流を持った。

また、シンディは子どもたちに「寄付金ではなく形に残るものを」と桜の苗木(1.5メートル)10本を手渡し、「木を植え、育てるということは復興、再生という意味があります」と復興のシンボルとしての願いを込め、これに子どもたちは「もとの石巻に戻って、桜をみんなで見られるように、育てていきたいです」と話した。

そして同校の校長は「世界的スターであるシンディ・ローパーが来校する、というご提案をいただいて大変驚きましたが、何よりも直接子どもたちに声をかけていただけることが励みになります。 震災以来、世界中からメッセージはいただいたのですが、ご本人がいらっしゃるということはないので、日本に来てくれて、言葉をかけていただけることが本当にありがたいです」と語った。

シンディは3月7日から新潟公演を皮切りにJAPAN TOURをスタートする。震災からちょうど1年となる3月11日には、東京・Bunkamura オーチャードホールでコンサートを開催。このコンサートの模様は全国14か所の劇場で同時生中継されるほか、被災地の宮城県石巻市、名取市、岩手県北上市、福島県福島市の4館では無料で中継し、被災県以外の会場での収益金は日本赤十字社を通じて被災地に全額寄付される。

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