お化け屋敷体験後に連日悪夢、夜中に目を覚ます生活が1年以上続く。

2012/02/17 11:30 Written by Narinari.com編集部

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お化け屋敷と言えば、遊園地で定番のアトラクションのひとつ。灯りがほとんどない真っ暗な空間を、いつ出現するともわからないお化けや仕掛けにビクつきながら歩いて行くのは恐ろしいものだが、中国のある少年はそんなお化け屋敷の体験が原因で、連日悪夢にうなされるようになってしまった。しかも、その状態が1年以上も続いているというのだから事態は深刻だ。

中国メディア北方網などによると、この少年は湖南省長沙市長沙県の農村で暮らす奥くん。11歳の彼が連日悪夢に悩まされるようになったのは約1年前、友だちと一緒にお化け屋敷を訪れてからだった。

奥くんの親族である馬さんの話によれば、彼は毎晩のように悪夢に悩まされては泣いて目が覚めるという日々を送っている。奥くんは「お化け屋敷の怖いシーンが夢に出てきた」と言って泣きついてくるそうで、それからは誰かに添い寝をしてもらわないと一睡もできなくなるほど怯えているという。

10代前半という成長期にある子どもが、連日満足に睡眠を取れない状況に置かれているのは不憫で仕方がないと、親族は祈祷師に頼んで症状を改善してもらえないかと相談したこともあった。しかし効果は見られず。科学的な治療が必要だと悟った親族がメディアに助けを求めたことで、今回、複数の中国メディアに報じられることになったというわけだ。

相談を受けた青少年心理学の専門家は、奥くんの現在の状況の原因として2点指摘。ひとつはそもそも小さな子どもの心は刺激に対処する方法が形成されていないこと、もうひとつはその子どもが生まれつき臆病な性格だと、より簡単に恐怖心が出やすいことを挙げている。実際、奥くんは比較的内向的な性格で、もともと常に母親と一緒にいないと耐えられないそうだ。

解決策として専門家は、彼自身にお化け屋敷で遭遇した状況を描写させること、お化け屋敷は単なる人を恐れさせるための娯楽施設に過ぎないと理解させること、常日頃から問題処理能力を向上させてあげることなどを推奨。祈祷師は子どもに暗示をかけることはできるかもしれないが、それは根本的な心の治療にならないと懐疑的だ。そのため、もし今後も奥くんの状況が改善しないならば、すぐに心理学の専門機関に看てもらうようアドバイスを送ったという。

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