飲酒運転防止標語に酒の広告、広告会社の“悪ノリ”に中国警察激怒。

2012/02/14 10:50 Written by Narinari.com編集部

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日本で車を運転していると、道路脇や頭上にドライバーの飲酒運転防止を呼び掛ける標語をしばしば見かけるが、中国ではこのたび、そうした飲酒運転防止標語に広告会社が“悪ノリ”して酒の広告を掲載。警察から訴えられるという一件が起きた。

中国紙華西都市報などによると、この騒動は四川省宜賓市でのこと。1月31日、“小宇”と名乗るネットユーザーがネット掲示板に写真を投稿したことが問題発覚のきっかけだった。“小宇”は「宜賓南岸原衛生観測駅道路の壁に掲げられた2つの交通警察の標語に、白酒の広告が掲載されていたぞ」と書き込み、証拠写真を投稿。実際、その写真には「飲んだら乗るな」と書かれた赤い横断幕の横に酒の広告が掲載されており、標語の下には「宜賓市公安局交警支隊」の文字もしっかり記されていた。

この書き込みは瞬く間にネットで広まっていき、ネットユーザーからは批判の声が噴出。また、「一方は飲酒運転禁止のスローガン、もう一方が酒の広告なんてシャレがきいているじゃないか」「交通警察もニクいね」「いくら賄賂を支払えば、こんなミラクルが起こせるんだよ」など、交通警察に向けた皮肉めいた言葉も数多く寄せられた。

しかし、このネットでの盛り上がりを宜賓市交通警察の関係者が知るところとなり、事態は急展開を迎える。調査により、横断幕は交通警察が制作したものではなく、実は広告会社が勝手に交通警察を名乗り、制作していたことが判明。結局、この“シャレがきいた”横断幕と広告はわずか3日間で現場から撤去され、広告会社が交通警察から訴えられたことで、今回の騒動の幕は閉じたそうだ。

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