“便器愛”が深すぎる4歳男児、メーカーから便器プレゼントに大喜び。

2012/02/10 09:45 Written by Narinari.com編集部

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大人からしたら訳が分からなくても、独特の着眼点からさまざまな物事に対して夢中になる子どもたち。アニメやおもちゃ、乗り物やスポーツなど、誰しも何かしら1つや2つ、相当な興味を抱いた経験はあるだろうが、米国で暮らす4歳の少年は、親も驚く珍妙なものに夢中になっているという。彼の心を捉えて離さないもの、それは便器だ。

米紙ミルウォーキー・ジャーナル・センチネルによると、この男の子はウィスコンシン州ニューベルリンに住む4歳のダスティン・クルーズくん。ほかの子どもと同じように、絵本やおもちゃも大好きだという彼だが、中でも夢中なのが便器だ。両親によると彼が1歳半の頃、使い終わった後もトイレから出たがらなかった様子を見たとき、初めて彼の「変わった関心に気が付いた」という。

当初は息子の風変わりな興味に「不安を覚えた」ものの、次第に「なすがままに任せようと決めた」両親。彼の興味を個性と捉え、時には図書館に足を運んでトイレや排泄に関する本を借りるなど、その熱意の手助けもした。そうした両親の愛情も受けて育ったダスティンくんはいま、寝室の壁に2枚の便器のポスターを貼り、机の上には数々のパンフレットや分厚いカタログも並べ、便器に囲まれた幸せな生活を送っているそうだ。

そのおかげもあって、トイレの使い方はもちろん完璧だと両親に褒められるダスティンくんは、昨年6月、家族と鉄道博物館に出かけた帰りに、両親の計らいでトイレメーカー「コーラー」の展示場に立ち寄った。ここで彼は遊園地を楽しむかのように大はしゃぎで、母ミシェルさんによれば、そこに並ぶ便器を眺めては「なんて美しいんだ」と漏らし続けていたほど。日頃、カタログやパンフレットでしか見られない数々の便器を3時間に渡って堪能した彼は、その後1台の便器が欲しくてたまらなくなってしまったようだ。

以来、空を見上げては「便器をください」と願うようになったというダスティンくんだったが、ミシェルさんは彼の気持ちは理解しながらも黙って様子を見ていた。しかし、彼は事あるごとに「その便器があればどれほど素晴らしいか」と魅力を必死にアピール。そこで困った母は「見本か何か」をもらえないかと、コーラー社に事情を書いた手紙を書き、助けを求めた。

するとこの手紙を受け取ったコーラー社は、彼の宣伝出演を発案。自社でダスティンくんを紹介する動画「Four-Year-Old Loves Kohler Toilets」(//www.youtube.com/watch?v=T4i-L8_Ks6c)を制作すると共に、彼が4歳の誕生日を迎えた昨年9月に、突然トラックを彼の家に乗り付け、希望の便器をプレゼントした。母の手紙から思わぬ誕生日プレゼントを受け取ったダスティンくんはもちろん大喜び。はしゃぎ過ぎて疲れた後は、便器が入っていた箱の中で「寝てしまった」ほどだったそうだ。

その後は単に眺めるだけでは飽き足らず、「水洗ボタンを外してパズルのように戻す」と、便器の仕組みにも興味を持ち始めたとも。ただ、成長と共にいろいろな世界を知って行く子どもは移り気なのも仕方なく、現在は以前に比べると「興味が離れつつある状況」と伝えられている。

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