サッカー統計組織「国際サッカー歴史統計連盟」(IFFHS)が2月7日、「21世紀のベストGK」と題し、現役および引退しているGKを含めたランキングTOP80を発表した。ランキングにはおなじみのジャンルイジ・ブッフォン選手(イタリア)やイケル・カシージャス選手(スペイン)などのほかに、現役時代“世界最高のGK”と称されたオリバー・カーン選手(ドイツ)や“摩天楼”の愛称で親しまれたエトヴィン・ファン・デル・サール選手(オランダ)などが順当に上位へランクインしている。
今回のランキングはIFFHSが世界80か国以上のサッカー専門家の意見を総合してまとめたもので、これまでに発表されてきた各年の投票数に基づいて各GKをポイント制で評価。そのため、最近の活躍だけでなく、コンスタントな活躍が認められたGKが上位に選出される形となった。
その結果、見事1位の栄冠に輝いたのは、イタリア代表GKのブッフォン選手(ユベントス)。それに僅差でカシージャス選手(レアル・マドリード)が続いた。3位には2010年にIFFHSが発表した「ここ20年間のベストGK」ランキングで8位にランクインしていたペトル・チェフ選手(チェルシー)が選ばれている。
国別での選出数を見ると、1位はスペイン(7人)、2位はブラジルとアルゼンチン(ともに6人)、3位はドイツとイタリア(ともに5人)となっており、現在、世界最高峰と謳われるプレミアリーグを擁する英国は3人の選出にとどまった。また、アジア勢としてランクインしたのは、韓国のイ・ウンジュ選手(41位)、豪州のマーク・シュワルツァー選手(43位)、カタールのムハメド・サケル・アハメド選手(60位)の3人のみで、残念ながら日本人選手は選ばれなかった。
なお、TOP10に選ばれた選手は以下の通り。
1.ジャンルイジ・ブッフォン選手(イタリア ユベントス)199pt
2.イケル・カシージャス選手(スペイン レアル・マドリード)197pt
3.ペトル・チェフ選手(チェコ チェルシー)154pt
4.エトヴィン・ファン・デル・サール選手(オランダ 引退)116pt
5.オリバー・カーン選手(ドイツ 引退)99pt
6.“ジーダ”ネウソン・デ・ジェズス・シウヴァ選手(ブラジル 無所属)90pt
7.ビクトール・バルデス選手(スペイン バルセロナ)82pt
8.ジュリオ・セザル・ソアレス・デ・エスピンドラ選手(ブラジル インテル)76pt
9.イェンス・レーマン選手(ドイツ アーセナル)72pt
10.ロベルト・アボンダンシェリ選手(アルゼンチン 引退)68pt