1口で2度うまい“ピザビール”、米国の夫婦が開発し海外にも進出。

2012/02/08 10:15 Written by Narinari.com編集部

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程良い苦みとすっきりした喉越しが、多くの人にとって1日の癒しとなっているであろうビール。一口にビールと言っても、世界にはさまざまな風味や特徴を備えた数多のブランドがあるほど、その世界は奥深い。中には普段口にするのとは少し違う、変わったビールも世の中には少なくないが、米国には“ピザビール”なるものがあるという。文字通り、1口飲めばビールとピザの味わいを一緒に堪能できるこの商品は、米国内でも人気は上々とされ、勢いを駆って英国への進出も目前に迫っているそうだ。

このピザビールの生みの親は、イリノイ州セント・チャールズでこのために醸造所を立ち上げた、トム・シーファースさんと妻アテナさんの夫妻。2人が今日の成功を手にするアイデアを思い付いたのは2006年9月のことだった。米国の祝日「労働者の日(レイバー・デー)」にハーブを植えるため庭の菜園で作業をしていた2人は、そのときに収穫したトマトやニンニクを見て、ピザビールを作ってみたくなったそうだ。

そこで2人は、すぐに醸造所を設立。まずはビールをどのように作るのかを知るため、「インターネットで検索」(Pizza Beer公式サイトより)するところから始めたそう。やがて作り方のレシピを見つけ、アドバイスを受けようとビール製造者たちにも積極的にコンタクトを重ねて知識を身につけていった結果、ほどなくしてアルコール分4.7%のピザビールを完成させるに至った。

その味は「トマトの風味」(カナダ放送局CBCより)をベースに、バジルやニンニク、オレガノをスパイスとしてプラス。トムさんによれば、「舌に乗せたときは普通のビールの味」で、飲み込むと「ピザのトッピングの後味が得られる」と、2度美味しい味わいが楽しめるそうだ。

そんなピザビールは、ビールフェスタでのプロモーションをはじめ、地道に営業活動を展開。現在は「米国で成功を収めた」(英ニュースサイト・ニュースライトより)と言われるほど売れ行きは順調で、米国を飛び出し、すでにカナダへも進出しているという。

そしてアイデア誕生から5年余り、勢いに乗るピザビールはこのほど大西洋を渡り、英国への進出が決定。その準備は着々と進められており、間もなく販売が開始される見込みとされている。米国では2.99ドル(約230円)と、手頃な価格で売られているピザビール。トムさんは「ピザをたくさん食べるくらいなら、このビールをたくさん飲んで味わうほうがいい」と商品の良さをアピールしているが、果たして英国でもその味は受け入れられるのか、注目したいところだ。

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