昨季限りで阪神を戦力外となった下柳剛投手が楽天の入団テストに合格し、同球団は2月5日、正式に獲得を発表した。これに伴い、下柳投手は公式ブログを更新。短いながらも、今季に賭ける決意をつづっている。
5日付けのエントリー「今日」では、まず、「今日正式に東北楽天ゴールデンイーグルスに入団が決定しました!」と喜びの報告。昨年9月に阪神から契約を結ばない方針が通告され、以来約5か月、今日に至るまでには「色々な人の支えがあり頑張ってこれました」と感謝し、「仙台でもう一度、花を咲かせる為に頑張りますので応援宜しくお願いします!」と決意をにじませている。
下柳投手は1968年生まれの43歳。1990年にドラフト4位でダイエー(現ソフトバンク)に入団し、1995年に日本ハムへ、さらに2003年に阪神へ移籍した。阪神では在籍9シーズンで2ケタ勝利を5回達成(2005年は15勝でセ・リーグ最多勝)するなど、先発の柱として大きな貢献を果たしたが、2011年は6試合に登板し、0勝2敗、防御率3.54の成績にとどまり、6月に出場選手登録を抹消されてからは2軍暮らしが続き、10月に正式に戦力外が発表された。
楽天には、下柳投手が日本ハムから阪神に移籍した2003年当時、阪神の指揮を執っていた星野仙一監督と、当時投手コーチだった佐藤義則コーチが在籍。やりやすい環境の中で“復活”をすることができるかどうか。43歳の大ベテランの2012年シーズンに注目しておきたいところだ。