宝くじの換金を売り場が拒否、10店舗以上巡った中国男性はため息。

2012/01/16 07:12 Written by Narinari.com編集部

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中国に、宝くじに当せんしたものの、なかなか換金できずに悶々とした日々を過ごした男性がいる。この男性、「換金は宝くじ売り場で」との決まり通りに行動しただけなのだが、10店舗以上で換金を拒否されてしまい、不満でいっぱいのようだ。

中国紙広州日報によると、広州市で暮らす劉さんは昨年12月28日、市内のある宝くじ売り場で500元(約6,000円)相当のスポーツくじを購入した。劉さんはその後しばらく香港に滞在し、購入したスポーツくじが当せんしていることを知ったのは1月6日のこと。当せん額は元手の約8倍となる4,040元(約49,000円)で、「新年早々ツキが回ってきた」と大喜びしたそうだ。そして翌7日午前11時過ぎに、当せんした宝くじを握りしめて換金に向かったところ、彼を待ち受けていたのはお金ではなかった。

最初に訪れた売り場の女性は「当店にはいま、そんなお金はありません。社長が来れば支払えると思います」と換金を拒否。「社長はいつ来るのか」と劉さんが質問すると、「夜の9時か10時ぐらいでしょうか。でも、大きな額なので前もって伝えなければなりません」とし、「じゃあ社長に電話するから電話番号教えてくれませんか」と劉さんが続けて言うと、「見ず知らずの人に社長の電話番号を教えるわけにはいきません」と問答を繰り返すばかり。結局、そこでの換金は諦め、別の売り場に向かうことにした。

しかし、別の売り場も対応はほぼ同じ。やはり「当店にはそんなお金はありません」などと説明され、結局、10店舗以上を回っても換金してもらうことはできなかった。劉さんはスポーツくじを購入するようになって半年ほどだが、これまでは比較的少額の当せん金しかなかったため、換金を拒否されるシーンに遭遇したことはなかったという。そのため、「宝くじを換金するのがこんなに面倒だなんて。いったいどこで換金できるんだ?」とため息を漏らしている。

日本円で考えると「その程度の金額で?」と思ってしまうところだが、中国での4,040元は確かに安い金額ではない。とはいえ、広州市スポーツくじ管理センターの公式サイトには「5,000元以下の当せん金の場合、街の宝くじ売り場で換金できる」と明記されており、決して劉さんが常識外の行動を取っているわけではないため、問題は各売り場の怠慢にあることは間違いなさそうだ。

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