振込被害者がATMにコーラ注入、詐欺師の指示実行の女性に周囲は唖然。

2012/01/12 15:05 Written by Narinari.com編集部

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先日、振り込め詐欺にひっかかった女性が、相手に命じられるままATMにコーラを注入するという騒ぎが中国であった。彼女は一度支払ったお金を「返してもらえる」と信じてATMにコーラを注ぎ込んだそうだが、彼女の行為に周囲の人はもちろん、警察も唖然としたという。

中国メディア泉州網などによると、振り込め詐欺の被害に遭ったのは江蘇省で暮らす呉さん。呉さんは先日、“広東省佛山市派出所”に勤務しているというニセ警官から1本の電話を受ける。内容は彼女の身分証が勝手に使われ、68万元(約826万円)の借金が発生しており、その借金問題を片付けるために費用がかかるというものだった。呉さんの不信感を拭うため、ニセ警官は別の陳という名の警官の電話番号も伝えてきたという。

これに驚いた呉さんは大急ぎで親戚から1万元を借り、指定の口座に振り込んだ。するとニセ警官は彼女に「20分後にそのお金は戻ってきますから。ただ、先にコーラを3本買ってください。指定のATMにコーラを入れると戻ってきます」と説明。気が動転していた呉さんは、すぐにコーラ3本を購入し、何の疑いも抱かずにATMの機械にドボドボと注ぎ始めた。

この光景に周囲は騒然。しかし、呉さん自身はATMが故障し、本物の警官が現場に到着するまで正気ではなかった様子で、「騙されたんだ」と諭されて自分の犯した過ちにようやく気付いたそうだ。

今回の騒ぎに呉さんは「お金を騙し取った上に、人をからかうなんてホント許せない!」と振り込め詐欺師に怒り心頭だが、中国のネットでは「騙されるのは理解できるが、コーラをATMに入れるなんて信じられない」との驚きの声が多く上がった。

なお、中国では昨年5月にも同様の事件が報告されている。やはり振り込め詐欺に引っ掛かった30代の女性が詐欺師に命じられるまま2リットルのコーラ2本と接着剤5本をATMに注入し、機械を故障させて逮捕された。このときも詐欺師は女性に対して“佛山市公安局”と名乗っていることから、今回の一件と同じ振り込め詐欺組織による可能性もあるという。

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