中国に“中国語不可”の観光地、「英語が学べるテーマパーク」目指す。

2012/01/10 07:25 Written by Narinari.com編集部

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山々に囲まれた風光明媚なエリアとして知られる中国・北京市東北部の密雲県に、一風変わったレジャー施設の建設計画が浮上している。この施設、園内での“中国語禁止”を謳う、珍しいコンセプトのテーマパークになるそうだ。

中国紙新京報などによると、この計画は12月14日、密雲県の王海臣県長が明らかにしたもの。同氏によると、テーマパークのコンセプトは「中国に居ながら欧州の雰囲気が味わえる」で、園内には欧州をイメージした建物やホテル、庭園などを建設する。正式名称は欧州風情小鎮「林達集団英語城」だ。

そして欧州気分を高めるために、従業員はもちろんのこと、観光客も中国語の使用が禁じられるのが大きなポイント。レストランのメニューやパーク内の標識などもすべて英語にするなど、細部まで“中国語禁止”を徹底する計画だ。

こうしたコンセプトは「国内に数ある同様のテーマパークと差別化するため」。「風情のある観光地で楽しみながら英語を学べる」という点を前面に押し出して行くようだが、これについて地元メディアからはすぐに「英語しか使えないと、英語に興味がない観光客は来ないのでは?」とツッコミを入れられ、集客力に疑問の声も挙がっている。

ちなみに、テーマパークの入園者には専用のパスポートが発行され、園内で中国語を使った場合には“減点”などのペナルティが科されるといったプランもあるそう。しかし、現時点では具体的にどのようなシチュエーションで“減点”され、また、そもそも中国語を話しているかどうかを管理する方法などは明らかにされていない。

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