ダルビッシュ有投手がメジャー挑戦表明、ポスティングの利用を申請。

2011/12/08 15:07 Written by Narinari.com編集部

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日本ハムのダルビッシュ有投手は12月8日、ポスティングシステムによりメジャー挑戦をすることを公式ブログで発表した。  

8日付けのエントリー「ファンの皆様へ〜ご報告〜」では、まず、「この度、ダルビッシュ有はポスティングシステムを利用する事を決めました」と報告。ブログでの発表となったのは「一番にファンの皆様へ伝えたかった」と、その想いをつづっている。

そして、プロ入りから在籍した球団には「北海道日本ハムファイターズ球団には本当に感謝してます」とも。今後については、現在はまだ手続きをとったばかりのため、「今の段階で詳しいことは話せません。全てが決まってから会見させて頂きたいと思います」とのことだ。

また、球団もダルビッシュ投手のポスティングを正式に発表。「ダルビッシュ選手は入団以来、誰よりも努力を惜しまずチームのために全力を傾け、2006年の日本シリーズ優勝と3度のパシフィック・リーグ制覇に多大な貢献がありました。また個人成績においても、MVP2回、最多奪三振3回、最優秀防御率2回受賞をはじめ、過去に比類のない5年連続防御率1点台を記録し、日本プロ野球の頂点に立ち続けています。今般、メジャーリーグ移籍を目指したいとの申し入れを受け、極めて苦渋の選択を迫られましたが、最終的にはチームに対する貢献と圧倒的な功績に敬意を表し、日本プロ野球の未来のためにもメジャーリーグで最高の投手になってもらいたいと考え、重大なる決意を持って受諾することといたしました。ファンの皆様におかれましては複雑な心境とお察ししますが、本人の夢へのチャレンジを球団とともに後押ししていただければ有難く存じます」とコメント。

来季より球団の指揮を執る栗山英樹監督も「球団からはポスティングする、しない両方の可能性があると聞いていましたので、心の準備がないままこの日を迎えたわけではありません。あれだけの投手は日本中を見渡してもいないのは紛れもない事実ですが、彼が抜けて全く戦えないという状況だけは作らないつもりでいます。しかし、段階としてまだ最初の手続きを行ったに過ぎないので、あらゆることを想定して来年に向けた準備を進めていきます」とコメントを寄せた。

これまで幾度となくメジャー移籍の噂が流れては打ち消してきたダルビッシュ投手。かつて「メジャー行くなら野球を辞める」といった趣旨の発言をしたこともあったが、この点についてTwitterでファンから質問を受けたダルビッシュ投手は「時が経つにつれて自分の立場、周りの環境も変わります。当時とは求められることが違いますし、当然やることも変わってきます。確かに発言はしましたが誰しもが時と共に変化するということです」と説明している。また、「ずっと同じ考えならそれこそが問題やね」とも。

ダルビッシュ投手を巡ってはメジャー各球団、および米メディアの関心は高く、「もしポスティングすれば…」との仮定のもと、“今オフの目玉”とされてきた。10球団前後がポスティングに参加するとも伝えられているが、果たして入札するのはどこの球団なのか、ダルビッシュ投手は来季どこのユニホームを着ているのか、その動向から目が離せなそうだ。

ダルビッシュ投手は1986年生まれの25歳。東北高校のエースとして1年生から注目を集め、4度の甲子園出場を果たし、“高校生No.1ピッチャー”と呼ばれた。そして2004年のドラフト1巡目で日本ハムに入団。以降、同球団の不動のエースとして、在籍7シーズンで167試合に登板、93勝38敗、1,259奪三振、防御率1.99の成績を残している。今季は28試合に登板し、18勝6敗、防御率1.44だった。

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