「先生かわいい」で9歳が停学に、学校側の“セクハラ”判断に母は激怒。

2011/12/08 00:19 Written by Narinari.com編集部

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米国に住む男の子は先日、学校の先生を「かわいい」と話しているのを聞かれ、それがセクシャルハラスメントに当たるとして停学処分を受けた。この学校側の対応に母親は激怒。米国のネットからも疑問の声が上がっている。

米放送局ABC系列WSOC-TVなどによると、この男の子はノースカロライナ州ガストンの小学校に通う9歳のロケットくん。11月30日、彼が友人との会話の中で「テイラー先生はかわいいよね」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)と口にしたのを、ほかの先生が耳にして校長に報告した。これを受けて学校側は、彼の発言が「先生を性的に悩ます」(WSOC-TVより)セクハラだと認定。ロケットくんを2日間の停学処分とすることを母親に文書で伝えた。

学校側の主張では、以前からロケットくんは友だちに対してよろしくない言葉遣いをしており、注意したこともあるそう。今回の問題のセリフについても、「Cute(かわいい)」ではなく「Fine(いい)」という言葉を使い、「挑発的なトーン」で話していたため問題視したという。そこで学校は過去の経緯も含め、今回の発言が「生徒の行動規範に違反する」とし、停学という厳しい処分を下した。

WSOC-TVの取材を受けたロケットくんは「先生はかわいい」と言った事実は認めているものの、「言ったのはそれだけ」(ニューヨーク・デイリーニュース紙より)とも話し、何が問題なのかは認識していない様子。一方、9歳の我が子が「セクハラをした」と言われた母親は黙っていられないようだ。

今回の停学処分には「女性に近付いて掴んだり、性的な意味で触ろうとしたのとは違う」と主張し、「なんで停学にされなくちゃいけないのか」と語気を強めている。また、過去に言葉遣いを注意されていた事実を初めて知ったことについても、学校側が「全く話さない」(WSOC-TVより)ので動揺しているという。

この話題は米メディアを中心に大きく報じられ、ネットでも話題を呼んでいるが、子どもに対して厳しい処分を下しながらしっかりとした説明を行わない学校側の姿勢も騒動拡大の一因となっているようだ。

ちなみに、学校を管轄している地元教育委員会のスポークスマンもこれまでのところコメントは拒否している。ただ、校長に対しては聴取を行う意向で、現在調査を進めている段階とされ、学校側の対応が適切だったのかどうか、その判断が待たれるところだ。

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